ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■タクザイル
幼稚園のお遊戯会があった。

年長である息子・タク(6才)にとって最後のお遊戯会なので栃木の母もやって来た。よい観覧席をゲットするためにはかなり前から並ばなければならず、

「観る時間より並ぶ時間の方が長いねえ」

途中電車が人身事故で止まるというトラボーに巻き込まれ、疲れた母がぼやく。そう、これはディズニーランドのようなもの。待ち時間60分で楽しむのは正味5分。

本日の主役、タクは前々から

「おれ、センターだから!」

と、AKBで1位を獲ったような得意顔で話す。タクは踊りが上手く、覚えも早いしリズム感も良いので立ち位置が真ん中という一番目立つ栄誉を与えられた。真ん中に上手い子を置いておけば他のみんなもそれを見て倣うため、全体がまとまるのだという。

確かにタクは早いうちから踊りを覚えてしまったらしく、

「女の子の踊りも覚えたよー」

と、女子グループの踊りもウチで披露していた。(男の子と女の子が分かれてそれぞれ披露するんである)そんな余裕をかましていたタクも、さすがに出番直前では

タク
こんな感じで緊張していたが、始まってみるとさすが「おれセンター」と自慢するだけあって踊りが上手い。

タク
感心したのはそれだけではなく、元気に踊る時はニコニコして目線をこっちに送ってニヤッとしたり、また、ビシッとポーズを決める時はキリッとした顔で、といった硬軟自在な演技を見せていて、本当に楽しんでやってるんだなあ…ということであった。

僕自身を思い返すと、僕のこの頃ってお遊戯は既に「かったるい」とイヤイヤやっていた記憶があるが、親としてカワイイと思うのはやっぱりタクの方だよなあ…。

踊りに使われた曲はEXILEのRISING SUNで、

「らーいじーんぐさーん、ふふふん、ふふん、ふふふふふん」

いつもこんな感じの鼻歌を歌っていたが、本番でも口が動いていた。歌いながら踊る余裕があった子ってあまりいない。

「さすが我が子だわー」

ビデオを撮っていた嫁も、我が子宮より出でた傑作を見よ、と言わんばかりの自画自賛状態。

お遊戯会が終わり、タクもステージから戻って来て

「すごいうまかったなー。余裕の表情だったね」

みんなから褒められて

「おれ、センターだから」

まんざらでもない得意顔であった。タクは去年もセンターだったし、おかあさんといっしょに出た時は体操のマユお姉さんにピックアップされふたりで踊っていた。

僕も嫁も別にダンサーでもミュージシャンでも竹の子族(古い!)でもないのだけれども、幼稚園のお遊戯会でセンターを張れるぐらいの才能はあるらしい。物心付いた時からPerfumeのPVやライブビデオを見せまくってたせいだろうか。

とにかく、センターという一番目立つところで息子が伸び伸びと踊り、僕ら親も嬉しくて笑いが止まらないわけだけれども。

「ナハ、ナハ、ナハー!」

それはセンダー(みつお)…。

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12月04日(日)
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