ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ディズニーランド探訪後編
ディズニーランド日記後編。
蒸気機関車(ウェスタンリバー鉄道)は開拓時代のアメリカ西部を走る設定だが、最後にビッグサンダーマウンテンの中に入ると急に趣が変わり、暗い洞窟の中で恐竜に出会うことになる。息子・タク(6才)は怖くなって嫁にしがみつきながら恐る恐る恐竜を眺め、
「今見たものは他の人には内緒ですよ」
とのナレーションを聞いて
「誰にも言っちゃ行けないんだ」
と素直になっていたのが可愛い。その後
「あの恐竜はにせものだよ」
と主張する娘・R(8才)と
「ちがうよ!ほんものだよ!」
と言い争いが始まったが放っておいた。
蒸気機関車を降りた頃にはすっかり暗くなっており、次はバズラトイヤーのなんたらというアトラクションの列に並ぶ覚悟を決めた。待ち時間は110分との表示で、最後尾は建物を余裕ではみ出ていて、僕は路上の列に加わった。全員で待ってることもないので、嫁はRとタクを連れてお土産を見にショップに走って行った。
途端、ものすごい雨がドドドドドと。雷も鳴って
「きゃー!」
傘を持たない人たちが次々と行列から離脱していく。嵐を呼ぶ娘・Rが今日も呼び寄せてしまったのだろうか。僕も傘など持っていなかったのでとっとと逃げたかったのだが、
「これ、Rとタクが楽しみにしてたやつだからなあ…」
パレード用に持ってきたゴザをかぶって何とか列に留まった。しかしゴザなのでどうしても雨水が漏れてくる…。
幸い雨は30分ほどで止み、前回来た時のようにまたもやパレードは中止、ということにはならずラッキーであった。僕が並んでいたアトラクションの列もかなり短くなりラッキー。嫁達は売店にいたため雨に濡れることもなくラッキー。結果的に良いこと尽くしであった。…僕がずぶ濡れとなり寒くて震えていたこと以外は。
夜のパレードについては、僕は当初、
「夜のパレード見て、その後の花火も見るんじゃ帰りが相当遅くなるからやめようぜ。明日は普通にRもタクも学校幼稚園があるんだろう?」
という理由で反対していたのだが、
「私だって帰ったらアイロンがけしなきゃならないけど、せっかくココまで来たんだから見ようよ!」
いつもは早寝早起き主義の嫁がそれを曲げて熱くなっていたので見ることに。ていうか夢の国でアイロンがけとか絶叫しないでくれよ。
嫁がゴリ押しするだけあって、パレードと花火はまさに夢の国のようなキレイな光景で、Rもタクもしばらく目をぱっちりと、口はあんぐりと、魂を吸い取られたような呆けた顔をして眺めていてそれから
「すごーい!」
と絶叫していた。やっぱり見せて良かったのだな…。
僕が一番印象に残ったのは「イッツアスモールワールド」かもしれない。昔見たときは退屈以外の何物でもなかったが、子供が出来てから見るとこうも印象が変わるとは…。なんだか「いいなあ…」と思うようになってしまった。
世界中の子供達が嬉しそうに歌って踊る様子が本当に幸せそうでいい。Rとタクもどこかに紛れて踊ってそうな感じがして…。
ただ、いつも歌を聴いていると、脳内で最初の四小節、「せかいーじゅーう」のところがループして、
「せかいーじゅーう、せかいーじゅーう、ルルルンルンルンルンルーン」
途中から花の子ルンルンのテーマになってしまうのは困ったものである(アラフォー以上の人しか分からん)
帰り際、Rに
「パパ、Rね、カチューシャが欲しいの」
とおねだりされた。周りにはミニーの耳やリボンがついたカチューシャを付けた人がたくさんいて、Rが欲しがるのも無理はない。ここでケチっても無粋だと思い
「買ってあげるからどれがいいか選びな」
とショップに連れて行った。Rに買ってやるのだから
「タクはどうする?何か欲しいのあるかい?」
タクにも買ってやろうとしたら
「僕はここでは買わないから、セブンイレブンでポケモンカード買って」
「えー!」
朝から晩まであれだけディズニー漬けだったのに、それに流されないとはある意味大したものである。
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11月23日(水)
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