ID:81711
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by 梶林(Kajilin)
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■ディズニーランド探訪前編
日曜日は東京ディズニーランドに行った。

金曜日ごろの天気予報では日曜は雨だったので

「行けないかもしれないなー」

予め娘・R(8才)と息子・タク(6才)に断りを入れておくと

「やだ!いきたい!」

珍しくRが強く反発した。台風上陸中に生まれた、嵐を呼ぶ娘・R。以前学校の振り替え休日に嫁と行った時は、夕立が来てパレードが中止になったらしい。しかしRの執念が天に届いたのか、よい天気になった。

朝、目が覚めた時に布団の中からRが

「パパ、お誕生日おめでとう」

と言ってくれた。しかしそれで僕の誕生日イベント終了。あとは家族サービスである。電車に乗って開園時刻に合わせて現地に向かったが、門に並んでから入るまで30分ぐらい待たされた。滅多に並ぶことがない「としまえん」に慣れてしまった僕らにとって、何をするにも行列のディズニーランドは過酷な環境であった。

5年ぶりぐらいであるしファストパスなるものも初めてだし、色々やらかしてしまった僕ら。行列の最後尾はここだな!と猛ダッシュして列に加わろうとしたら単なる折り返し地点で、本当は更に長い列が伸びていて気が遠くなったり。

開園1時間もしていないうちに取ったファストパスが18:30のものだったり。家族4人分のパスを取ったと思ってよく見たら

「お前の券はもう発行してるからもうファストパス出せねーよザマア」

的なことが書いてある紙だったり、間違えて既に発券済みのパスポートで更にファストパスを取ろうとした。すなわちひとり分取れなかったわけで僕が涙を飲んだ)。

ファストパスには「他の施設のパスは○○:○○以降に取れるようになります」と書いてあるのに(1回ファストパスを取ると2時間ぐらい次のファストパスを取ることが出来ない)、それを見逃して他のアトラクションのファストパスに並び、紙が出て来たと思ったら

「お前もう他のファストパス取ってるから出せねーよザマア」

的なことが書いてある紙だけ出て来たり。超時間の無駄。なんか出だしからダメダメである。それでも計画を立て直してRとタクが喜びそうで30〜60分待ちぐらいの乗り物を選んで結構いろんなアトラクションを回ることが出来た。

Rとタクはというと、明らかに普段とは違うテンションでおおはしゃぎ。パレードが始まると

「ミッキーだー!スティッチだー!」

キャラが現われる度に絶叫。あとは並んでいる間にピザだのチュロスだの食べまくり。ディズニーって、ポップコーンひとつ買うだけでももの凄い行列が出来てて、昔のソ連かよと思った。

あるアトラクションで並んでいる時に嫁が

「あっ。あなた、誕生日じゃん。入口で言うの忘れた」

と叫び、

「すいません、この人誕生日なんです!」

ちょうど歩いて来た係員に声をかけた。なんだその「この人痴漢です」みたいな扱い。係員は

「おめでとうございまーす!」

とことさら大きな声とスマイルで「お誕生日おめでとう」と書かれたでっかいシールを取り出し、

「お名前は?」

と聞くので勘弁してくれ、と思ったのだが

「かずきです!」

嫁がしっかりと答えた。僕、自分の名前も言えない出来の悪い子状態。

「かずきの『ず』は『すにてんてん』でよろしいですか?」

「はあ…」

「つにてんてんだと、AV女優になってしまう」

と嫁にこそっと言うと「うそお!」と驚いていた。でっかいお誕生日シールを左胸に貼られた僕は、これ以降至る所で「おめでとうございまーす」と言われるようになった。朝のRのひとことで誕生日イベントは終わったはずなのに、こんなオプションいらない。

また、蒸気機関車に乗っている時に、後ろにエグザイルのグラサンをかけている人みたいにビシッと渋く決まったオヤジがいた。蒸気機関車でエグザイル、まさにチューチュートレイン、とか思ってたら、その人も胸に

「だーくん お誕生日おめでとう」


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11月22日(火)
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