ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オヤジIN児童館。
大学の学祭でイマイチ楽しめなかったため、電車で光が丘の児童館に行った僕と子供達。
児童館の中に入った途端、Rとタクは爆竹のようにすっ飛んで行った。体育室でRはゴムボールを投げながら、タクはいつどこにでも持って行くタオルを振り回しながら駆けずり回っている。なるほど、暴れたかったのだなあ…。
さて、子供達は好き勝手に暴れているので、残された僕はすることがなくてヒマかというと、そうでもない。この児童館の図書室に手塚治虫全集があるので、僕はここに来る度にそれを貪り読むことにしているのだ。
今日もまだ読んでいない手塚マンガを子供達に混じって読んでいたら
「パパ!ずっとマンガ読んでないでいっしょにサッカーのゲームやってよ!」
いきなりタクに怒鳴られてしまった。どうやらいつの間にか体育室から移動して、Rと一緒にサッカーゲーム(棒に選手が付いていてガチャガチャやるやつ)をやっていたらしいのだが、Rが飽きて止めてしまったので僕を呼びに来たらしい。
「もう帰る時間だから遊ぶの終わりにしなさい!」
とお母さんに怒鳴られて渋々帰り仕度する子供はよくいるが、逆に子供に怒鳴られる親は見たことがない。そんな親がいたらその親の顔が見たい。ああそうだよ僕ががそうですよ。みんなに注目されてこっぱずかしかった。
しばらくテーブルゲームで遊んだ後、今度は一輪車の練習。
「Rちゃん、学校でやってるからじょうずなんだよ!」
と得意気なのでどんなに上手いのかと思ったら
「パパ押さえてて〜」
全然自走できる状態ではなかった。どこが上手なんだ…。
「パパはうまかったぞ。見せてやろうか」
僕も小学生の頃、学校が一輪車を狂ったように推奨していたので、よく校庭で乗り回していたので超得意気に乗ってみたら思いっきりコケて大笑いされた。何十年も乗ってなかったからなあ…わりとショックだった。
そんな感じで遊んでいたら午後4時30分。今の季節はこの時刻に「良い子は早く帰れ」的な放送が流れるんである。
「Rも宿題の日記があるからもう帰ろうね」
ということで帰ることにした。電車に乗って、降りて改札を出たところで…
「パパ、タオルどこ?」
タクがとぼけた声と顔で、持参していたタオルはどこだという。
「はあ?また忘れたのか!」
タクはいつもタオルをふんふんする癖があるので、どこにいくにもタオル持参。それだけにもう過去何十回と色んな所に忘れている。その都度探して取りに行く手間といったら…。
嫁だとしっかりしているので、帰る前に「タオルちゃんと持った?」と嫁チェックが入るので未然に防げるのだろうが、僕の場合、まず自分の持ち物すら忘れやすいので子供の持ち物まで気が回らないことが多い。
児童館のみならず、公園、としまえん、路上、レストラン…。至る所でタオルを忘れている。自分で管理できないのならいい加減タオルを卒業して欲しい…。一度出た駅の改札をまた入る。ああ、余計な往復電車賃とRの宿題の時間が…。
もう僕もうんざりで匙とタオルを投げたい気分である。
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11月09日(水)
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