ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■江古田の親父の唄。
これも娘・R(8才)と息子・タク(5才)を開放図書(休日もやっている学校の図書室)に連れて行った時のこと。

中に入ると男の子とお父さんの親子連れがテーブルで本を読んでいた。男の子はRと同学年ぐらいかなと思っていたらお互い「やあ」みたいな手を挙げていたので、僕とそのお父さんも

「こんにちは〜」

と挨拶をした。多分同級生なんだろうな…その時はそれぐらいしか思わなかったのだけれども…。本を借りて「じゃ帰るべか」と図書室を後にする時にもう一度父子に挨拶し、外に出ると

「同じクラスの○○くんなんだよ」

「へー」

「で、Rは○○くんのことが好きなの」

「へー…えええええええ!」

僕の目の前で、僕の好きな子が、僕以外の男が好きだといきなりカミングアウトする。僕は目の前が真っ暗になる。

もうこういうの何度目なんだよ!もうやだよ!それがどんだけ残酷かつ容赦なく僕を絶望のズンドコに叩き落としたか、いずれの女の子達も気付いていない。そしてRも…。

僕は図書室に戻るべきなのだろうか。近い将来、あの○○くんが「娘さんをください」とかほざきに来る前に、早い内に芽を摘んでおくべきなのか。やるなら今しかねえ!やるなら今しかねえ!しかし…

「だったらもっと喋ればよかったじゃないの。挨拶しただけじゃん」

何故か好きな子と好きな子が好きな男がくっつくよう仕向けてしまうようなことを言ってしまうのも何度目なのだろうか。するとRは

「今日は別に話すことはない」

ぶっきらぼうな記者会見みたいな感じ。本当に好きなんだろうか。しかし、この年になってまた失恋のような苦い思いをするとは思わなかった。

僕も本を借りておけばよかった。失恋から立ち直れる本を…。

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09月19日(月)
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