ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■図ー書ー図ー書ー図書図書図ー書ー。あーさーはーら(以下略)
朝、子供達を開放図書に連れて行く時のこと。
開放図書とは、土日も開いている学校の図書室のことである。
「行くからとっとと着替えろ」
娘・R(8才)と息子・タク(5才)にそう指示するとふたりはモソモソとタンスの中から服を選んで吟味する。
「パパ〜。レシギング履いていい?」
とRが謎の言葉を言うので
「レシギングってなんだ?」
と聞いてみると黒いタイツのようなものを手に取っていた。
「もしかしてレギンスっていうんじゃないのか、それ」
「あ、そうだった。レギンス。でへへへへ。Rちゃんこれがいいの〜。」
なんだよレシギングって。伝説のポケモンかと思った。しかしいちいちおしゃれにこだわるあたり、日に日に女の子らしくなってゆく。
図書室に着くと、タクは相変わらず「かいけつゾロリ」シリーズを借りる。もう全部読んでしまったのに繰り返し借りているのだ。Rは挿絵がキレイ、カワイイ感じの本を選ぶ傾向がある。このへんも女の子らしい。
ふたりとも借りたし、帰ろうかね、ということで図書室を出た。Rが靴を履いていると、一足先に出て階段を降りていたタクが再びドドドドドと駆け上がってきて
「うんち!」
図書室じゅうに鳴り響く恥ずかしいシャウトを。慌ててトイレを借りた。もしかして書店などにいるとよく起こる、本が多いところで謎の便意を催すという謎の生理現象のアレだろうか。
薄暗い校舎のトイレなのでタクが怖がっていいたため、僕は個室のそばで
「わっかい娘が、だっぷーん」
とか歌いながら待っていた。ようやく水を流す音が聞こえてきたと思ったら、扉がバアンと開いて、
「パパお尻ふけてる?」

リアルケツだけ星人となったタクがサカサカサカと後ろ向きに歩きお尻を向けてくる。僕はカラカラとトイレットペーパーを回して手に取って
「ここがもうちょっと…な」
文字通り息子の尻ぬぐい。尻ぬぐいとは本当によく出来た言葉だなあ…と思うのであった。
本を読んだ後はシオリ。
本を借りた後はオシリ。
そんな1日。
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09月18日(日)
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