ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■練馬ゲリラ豪雨。
有給休暇なフライデー。
僕が休みだからって家族全員が休みかというとそうでもなく、娘・R(8才)はもう夏休みが終わっており、普通に登校している。嫁は午前中幼稚園の保護者会だかなんだかで、午後はパートで仕事であった。
そんなわけで僕と息子・タク(5才)、家に残された男同士で昼ご飯を食べ、午後は区のスポーツセンタにあるプールに行くことにした。
おとな1時間200円、幼稚園児はタダというお得なプールで、しかもキレイ。そのせいかお年寄りがたくさん漂っていてまるで三途の川(以下自粛)
タクは水を得た魚のようにバシャバシャと泳いでいたが、ちょうど同じぐらいの男の子も泳いでいた。
「あの子、年中の子だよ」
「え、同じ幼稚園なのかい?」
「うん」
ちょっと照れながら近付いてじゃれあい始めるふたり。この子、ひとりで来ているはずがないので、もしキレイなお母さんだったら美人人妻の水着姿が拝めるのだな…と胸とその他一部を熱くしていたら、
「あら、お友達?こんにちは〜」
やって来たのはどう見てもおばあちゃんです。本当にありがとうございました。しかし学校が終わったからであろうか、その後スクール水着の女子中学生3人組がやって来たりして、小さい女の子大好きな大きなお友達には超穴場である。おまわりさんこっちです。
そろそろRが学校から帰ってくる時間なのでプール終了。着替えて外に出てみると空にはもの凄い黒い雲が。
「わあ。夕立が来ないうちに帰ろう!」
慌ててチャリを走らせたがものの5分で土砂降り。
「タク、大丈夫かー!」
「うん!」
後部座席のタクが心配であったが、まあプールで濡れるも雨で濡れるのも大して変わらないか、と思い家まで強行突破。こんなことなら水着のまま帰って来れば良かった。
家に着いてから速攻で洗濯物を取り込む。ちょろっとはじっこが濡れていた服もあったがほぼ無事。あとはRを学校に迎えに行かなければならない。あの子は傘を持ってない。雨はどんどん強くなって雷も鳴っている。もしかしたら学校で雨宿りしてるかもしれないが、どっちにしろ様子を見に行った方がいい。
そう考えて
「タク、Rちゃん迎えに行ってくるから留守番できるか?」
「うん…こわいからテレビ見てていい?」
「おう、いいぞ。じゃ、よろしく!」
タクは健気におへそを手で隠しながらテレビを見始めた。そんなタクのお留守番スタイルを見届けて家を出ると…
「あっR!」
すぐ近所のAちゃんと相合傘でエッチラオッチラ歩いて来るではないか!
「パパー!」
「よく戻って来たなあ!Aちゃんありがとね」
ふたりは本当に仲良しなんである。家の中に入るまでのわずかな間にも雷がドッカンドッカン光っては落ちて凄まじい雷雨である。ようやく家に入ると
「パパ!ふたりともおへそかくせ!」
タクはまだおへそを押さえたままだった。それを見て
「うふふ、あれはうそなんだよー」
お姉さん面して意地悪そうに微笑むR。お前だってつい2年前ぐらいはお腹を押さえながらマジ泣きしてたくせに。
あとでニュースで確認したところ、1時間で90ミリのゲリラ豪雨だったという。90っていったらアータ、オッパイで言ったら巨乳である。すげえ。
そして近所の公園は、

普段はこうなのに

こんな池になっていた。もっともこの公園は大雨の時に雨水を一時的に溜める役割を持っているので、この状況はまったくもって想定内なのだろう。
それにしてもRもタクも風邪引かなければいいけど。僕は濡れて冷えたせいかお腹の調子が悪い。タクではないが、僕もお腹を押さえてトイレに駆け込むのであった。
僕のお腹とかけましてゲリラ豪雨とときます。
その心はゲリでゴロゴロするでしょう。
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08月27日(土)
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