ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■障害物妄想。
「あした早いんだから寝なさい」
夜、娘・R(8才)の隣で添い寝をしていると
「考えながら寝る」
とR。
「何を?」
「"ラブ幼稚園"をどうやってオープンさせるか」
"ラブ幼稚園"とは、Rが考えた妄想上の幼稚園である。Rの頭の中で運営されていて、Rはその先生になっているらしい。Rの頭の中には彼女独特の世界があって、これまでも彼女の妄想が産み出したオリジナルの住人が存在していた。例えばRが3才ぐらいの時は、会話の中で、
「今日はちーたくんとあそんだの」
とか
「今日ははもいちゃんとあそんだ」
ちーたくん、はもいちゃん、というふたりの脳内お友達がよく出て来たものだ。今度はその幼稚園版といえよう。ちなみにこのちーたくんとはもいちゃん、
「Rが小さい頃よく言ってたよね。覚えてる?
と聞いてみたところ
「なにそれ」
本人、全然覚えてないらしい。
ふと部屋の壁に目を移すと、チラシの裏に何やらビッシリと書かれたものが貼られていて、よく見てみると
「あの空へ」
と書かれている。
「Rちゃん、これ何」
「これがラブ幼稚園の園歌なんだよ!」
Rの空想は留まるところを知らず、作詞にまで及んでいるらしい。
「えー。どれどれ…」
せっかくだから、と読んでみると
「心には夢がある〜
なくのはともだちのしるし〜
こんなこときみにわかるか〜な〜
あいしてるよ みんながここにいるからだいじょうぶだ〜よ〜
きみの心あいしてる〜きみになぜこ××(解読不能)の
あの空へ〜
いのちには〜心がある〜
よろこぶのはともだちのしるし〜
こんなこときみにわかるか〜な〜」
うーん。深いような、安っぽいJーPOP歌詞風のような…としみじみ読み続けていたら
「はずかしいからもうやめて!読まないで!」
Rに怒られてしまった。しかし摩訶不思議なRの頭の中のごく一部でも垣間見ることが出来たような。
翌日、園歌の貼り紙は剥がされてしまっていた。そんなに恥ずかしかったのかよ!ま、こういう妄想をというかイマジネーションの広がりは、息子・タク(5才)よりRの方が抜群に大きい。妄想力が高いということなのだろうか。その感性を育んでいくことが大切なのだろう。
妄想教育ってか。
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08月26日(金)
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