ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■性典の霹靂。
お盆が終わり僕と嫁は戻って来たけれども、娘・R(8才)と息子・タク(5才)は引き続き栃木の実家にお泊り。
「もっとおばあちゃんちにとまりたい!」
母、大人気であり僕はちょっと寂しかった。駅で僕らが電車に乗るのを見送ってくれた時、
「うわああああん」
こういうお別れのシチュエイションに弱いタクは泣きまくっていたが、家に着いてから電話してみると
「なーにー?もう切っていい?」
至ってドライなものである。一方Rからは翌日メールが来た。
「なつやすみじゆうけんきゅうは、ぼうしにしたよ」
母の携帯を借りて自分で文字を打ったとのこと。そう、夏休みの宿題におけるラスボスである「自由研究」を何にするか、Rはずっと悩んでいたのだ。
自由研究とは、何をやっても自由という中で、実際の研究よりもその前の段階、何の研究をやるか、を考えて決めることが大事なトレーニングだと思うので、
「自分で考えさせろ」
僕は静観していたのだが、
「そうは言っても…」
嫁は心配してネタを一緒に探そうとしていたので意見が対立していた。結局Rの頭の中は思った以上にハッピーなお花畑だったので、嫁が心配する通り何も決まらないまま夏休みが終わってしまいそうになってしまった。
「じゃあ栃木でカブトムシかザリガニ採って育てようぜ」
しょうがないので生き物採集・観察系で行こうとしたのだが、僕が子供の頃カブトムシを採っていた通称「バケ山」と呼ばれていた雑木林は既になく、ザリガニを採っていたドブ川もコンクリート舗装になってしまいダメであった。
で、母の趣味とする手芸に頼った次第。Rが作ったのは正確に言うと小さな帽子のマスコットで、完成したモノを手にとって笑うRの画像がメールで送られてきた。
「よくできたね。おばあちゃんにありがとうといいなさい」
そう返事をすると、しばらくしてからまたメールが届いた。
「これからおひるごはんをたべにいくの。じゃすこにいくんだよ。おいしくたべるんだ。あさってかえるまでマッテテネ」
いいなあ。僕もジャスコで君達とおいしくたのしく食べたいなあ…と羨ましくなった僕は、僕もどこかで食べるんだい、というわけで久しぶりに嫁とふたりきりでお店で食べることにした。カレーが食べたいということでインドカレーの店。
「せっかくだから自分じゃ作れないカレーを食べたいよね」
嫁はほうれん草のなんたら…みたいなグリーンカレーを食べていた。インドだけに嫁はカレーの自由研究ってか。僕もインドだけに、せっかく嫁とふたりきりなのだからインド性典カーマスートラの自由研究といきたいところだが…嫁がウンと言ってくれるかどうかは、
インドカレーだけにナン題なのであった。
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08月19日(金)
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