ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■かき氷の「氷」の旗の起源はカクゴール。
昨日の日記の続きで…。

プールで娘・R(8才)と息子・タク(5才)を遊ばせて、午後3時近くになると力の限り泳いだようで、特にタクはボーッと呆けていた。ほっといたらカクンと寝てしまうだろう。

「じゃあそろそろけえっぺが」

ちょうどいい頃なので帰ることにし、シートや折り畳みイスなどを片付けてロッカー室に行こうとすると、

「ぼく、イス持つよ!」

フラフラだったタクが急にシャキンと荷物を持ってくれるではないか。

「あー、無理しなくてもいいよ」

「いっぱいお手伝いして、なんか買ってもらうんだ!むふふ」

最近、我が子の無償の奉仕ほど怖いモノはない…そんな風に思うようになった。プールの前にはかき氷、チョコバナナなどの屋台が出ており、おそらくタクはそのうちどれかを買ってもらいたいのだろう、と予測した。

嫁とRと一旦別れてタクと男子更衣室に。

「じゃあ全部脱げー」

とタクを脱がそうとすると

「ちょっとまって!うんち!」

急に便意キングになったようでトイレに駆け込んで行った。流れるプールで流れるうんちを作成しなくてよかった…。

5分後、トイレから出て来たものの、下半身丸出しかつ

「ちゃんと拭けてる?ちゃんと拭けてる?」

お尻を僕にフリフリと突き出しながらサカサカ小走りで帰って来た我が子の姿は、まさに野原しんのすけのケツだけ星人であった。ちょうど同じ5才だしなあ。

着替えて外に出て嫁達と合流。屋台の前に来ると

「かきごおり食べたい!」

案の定、タクとRがおねだりしてきた。

「うーん、まあいいか」

一旦買おうとしたのだが、実家の冷蔵庫にはガリガリ君だのピノだのたくさんアイスがあったことを思いだし

「そっちの方がうまくない?帰ってから食べようぜ」

とお金を出し渋ってみたら

「買ってくれるって言ったじゃん!うわああああん!」

もう眠いこともあって沸点が低くなっていたタクは聞く耳持たず大号泣。

「わかった、わーかったから」

Rとタク
「うへへへ」

というわけでまた甘やかしてしまった。この写真を見て、「いかにも夏だなー」と感じたところで気付いたのだが、タクもかき氷そのものだけでなく、「屋台」「選べるシロップ」「無愛想なオヤジ」「熱い日差し」等の、「いかにも夏!」みたいなシチュエイションも含めて欲しがっていたのかもしれない。

帰りは母が車で迎えに来てくれた。僕は助手席に乗り、嫁と子供達は後部座席。乗った途端後ろからRとタクふたりがかき氷をザクザクする音がステレオ状態でうるさいことこの上なかったのだが、ふと、片方しか聞こえなくなったので振り向いてみたら

「しー」

Rが既に嫁にもたれかかって寝てしまっていた。逆にすぐ寝落ちするだろうと思っていたタクが余程嬉しかったのだろうか、引き続き狂ったようにかき氷をザクザクしまくっていた。

「かき氷がジュースになって来たよォ」

何か知らんが超嬉しそうなタク。それより一口食わせてくれ…。

かき氷とかけまして、ギャンブルとときます。

その心は、かけるものがないとまずいでしょう。

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08月17日(水)
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