ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ナンパと夕立ととしまえん
一家で「としまえん」のプールへ。
今年2回目だっただろうか。前回と同様混んでおりなんとかシートを敷く場所を確保した隣には、多少ケツがはみ出たまま寝ているギャルふたりがいて、ついそちらを見てしまうと身動きが取れなくなってしまうという罠。しかし何が楽しくてこのクソ暑い中プールに入るまでもなく寝てるのだろう。ナンパ待ちなのだろうか。
さて娘・R(7才)と息子・タク(5才)は
「流れるプールで泳ぐ!」
と宣言しとっとと入っていく。足が着かない深さなのに全然おかまいなく水底を蹴っては顔を出し、また潜っていくというボビングの繰り返しでどんどん進んで行ってしまう。去年までの浮き輪でゆったり流されていたのとは大違いである。
浮き輪で普通に浮いてるぶんには安全だが、端から見てると溺れているように見えるし、実際なんかの拍子で本当に溺れかねないので油断が出来ず、目が離せない。更にプール内がイモ洗い状態なので、ちょっとでも目を離すとすぐはぐれてしまう。おっぱいとか見ている余裕がなく残念だった。
一息付いてゴハンを食べ、また泳ぐ。はみケツギャルはまだ寝たままだった。午後2時を過ぎたあたりでだんだんと黒い雲が大きくなってきた。気温も下がってきたような気がして、
「R、タク、寒くないか?」
「さむくない!」
「タク、唇の色が藤木だぞ」
「ふじきじゃない!」
唇を噛み締めて血色を良くしようとする努力がいじらしかった。まだまだ泳ぎ足りない気持ちを考え、流れるプールから波のプールに移動して更に泳ぎ続けたが、3時過ぎぐらいになって遂に雷が鳴り出した。
「もう寒いし雷落ちてくるから帰ろう」
そう言い聞かせるとRもタクも雷にびびってようやくプールから出た。
「パパ!大変だ!おへそかくして!」
ふたりともお腹に手を当てて必死に歩く姿が面白い。荷物を片付けようとすると、
「おふたりともかっこいいですよねー!」
「いやー、ヤローふたりでー、とりあえずプールでも行こうかって話になってー、今日初としまえんなんすよー」
はみケツギャル達は見事DAIGO風イケメンふたり組にナンパされていた。ケツしか見てなかったがギャルはギャル曽根みたいな感じで、なんか超嬉しそうに話しているのが微笑ましい。これから池袋あたりに出て
「ケツ半分だけ焼けてますよ、まじっすか」
とかやるのだろう。
ロッカールームに引き上げたところで間一髪、もの凄い勢い夕立が。雨がばんばん降り始め、雷がドッカンドッカン落ちる。みんなロッカールーム内にいるしかなくて、電車が止まった駅のような人混みの状態に。実際落雷のせいで電車が止まったらしいけど。
人混みをかき分けようやく嫁と子供達に会えて、しばらく雨宿り。座るところもなくムシムシしていて、プールで全力を使い果たしたっぽいRとタクは辛そうでちょっとかわいそう。前回はウチに着いた途端バッタリと昼寝してしまっていた。今回もそうに違いない。
夕立とかけまして、プールの後のRとタクとときます。
その心は、どちらもゴロゴロしてるでしょう。
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08月08日(月)
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