ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■バレエにお呼バレエ。
娘・R(7才)の友達で、バレエを習っている女の子の発表会があるという。
そのママがRと嫁を招待してくれたので
「じゃあ観に行っておいで」
僕はひとりと送りだそうとしたら
「いやーん、パパも一緒にきてえー」
とRがくっついてきた。
「そうやって一緒に行きたいって懐かれるのも今のうち。そのうち…」
嫁から昨日も言われたようなセリフを聞かされたので付いて行くことにする。
開演。
上は高校生ぐらいから、下は息子・タク(5才)と同じぐらいの子、というよりはタクと同じクラスの女の子もいて、白鳥の湖を演じている。
もっともステージ上の子達はメイクが濃すぎてみんな美輪明宏みたいな顔になっており、どの子が同級生かなかなか判別がつかず、プログラムをパラパラとめくってみた。出演している子達の名前と顔写真が載っているのである。思わずつい可愛い子を探してしまうのだが…。
「ふーん、この子がプリマか」
ちょうど今やっている白鳥の湖。ステージの真ん中で踊っている子の名前と顔写真を見つけた。
「いらっしゃいませーってやるやつ?」
タクが横から口を挟む。それはフリマだ、と突っ込んでおく。プリマ役の子は正当派美少女といった感じで、やはり踊りの技術もさることながらルックスも大事なのだろうか。
その横には白鳥というより寂聴といった感じの女の子の写真があったが、この子がプリマの子を妬み、トウシューズに画鋲を入れたりしたら…とか考えたら退屈なバレエの舞台も胸が熱くなってきて
「やっぱりバレエといえば画鋲にトウシューズだよね」
「私、白鳥の湖を観るたびに文明堂のCM思い出すわ」
嫁と教養のかけらもない無駄話をしながら鑑賞した。
しかし我が子の発表会ならともかく、よそさまのお子様のなので正直わりとどうでもよく、ものの10分で飽きてしまった。血は争えないようでタクも僕が飽きだした頃からだんだん席に落ち着いて座らなくなりソワソワし出す。
「静かにしなさい!」
と注意したら急に顔色を変えて
「うんち…」
慌ててトイレまで駆け込む。無事間に合うことが出来、
「ちゃんと拭けた?」
とお尻を僕に向けるタクの足元は何故かポワントであった。一方Rは演劇や踊りは大好きなので最後までじっくり食い入るように見ていた。終わった後、お友達と上手だったねーキレイだったねーなどと話して帰るころにはもう9時を過ぎていた。
普段ならもうとっくに寝ている時間なので急いでゴハン食べて風呂入らせて寝させたらものの5分でふたりとも爆睡。その後僕の股間の白鳥がポワントし始めたが、嫁に軽くあしらわれたので夜のパドゥドゥは出来なかったのであった。
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07月30日(土)
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