ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■研究がフリーダム。
夏休みでもプールだの補習?だかなんだかで学校に行く娘・R(7才)。
「パパー。はやく!」
今朝もRに急かされて一緒に家を出た。程なくしていつも一緒に行くAちゃんも出て来た。ふたりとも水着やタオルが入ったビニールバッグの他に、筆箱やノートや教科書を突っ込んだ大きな手提げ袋もぶら下げている。
「重そうだねぇ。だいじょぶか?」
ふたりとも学年一二を争うちびっ子のため、余計荷物がでかく見えるのだ。
「ランドセルがないから重くないよ!」
しかしふたりは見た目よりたくましいらしい。
「宿題やってるかい?」
夏休みといえば宿題である。Rも漢字の書き取りなどをやっているが、よその子はどうなんだろ、Aちゃんに聞いてみると
「うん。自由研究やったよー」
「おお、自由研究か!」
自由研究。なんて懐かしい響きなのだろう。いや、今でこそノスタルジーに浸れるが、実際自分が宿題として出されていた頃は一番やっかいなものであった。
自由に研究するといったって、何をやっていいか分からない。というよりも「ホントにコレコレこういうことをやってもいいのか?」と悩むことの方が多かったと思う。自由と言われたからと言って本当に自由にやるほど度胸が据わった子供ではなかった。
今だったら「ガラスの仮面研究〜亜弓さんは何回白目になったか〜」とかやるのになあ…。(ちょうど今日最新巻を読んでいるところなのである)
「Aちゃんは何をやったんだい?」
「押し花をいっぱい作ったの〜」
「あらー。押し花とはまた懐かしいなあ」
Aちゃんは夏休み最大の難敵をもうやっつけてしまった。うちのRはどうなんだろう。頭がお花畑なので何も考えてなさそうで心配になったが、
「Rは何をやるか決めてるのかい?」
「うん!」
意外にも自信ありげな答え。
「何やるんだい?」
「ないしょ」
「ええっ!」
「こんどおばあちゃん家(僕の実家)に行ったときに教えて貰うの」
「おばあちゃんが得意なことかい?」
「うん」
うーん。なんだろう。母がRに教えられるほど詳しいモノというと…、
「分かった!氷川きよしの自由研究だな!」
「違うよ!」
Rに怒られてしまった。確かに小学2年生の自由研究にしては渋すぎる。結局Rは何故か頑なに教えてくれなかったが、
「パパもけんきゅーしてみれば?」
とイタズラっぽく笑った。いいえ、のーせんきゅーです。
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07月27日(水)
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