ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■盆踊りで盆ソワール。
土曜日の夜、町内の盆踊り大会があった。
町内の掲示板に1ヶ月も前からお知らせが貼られていて、
「ぼんおどりだ!」
「いきたい!」
娘・R(7才)と息子・タク(5才)はすさかずチェックし楽しみにしていたので、行かないわけにはいかなかった。
「今年は○○(隣町)の盆踊りも今日なのよね」
と嫁が言う。去年か一昨年だか忘れてしまったが今週はこっち、来週はそっち、と連続して行った記憶があるが今年は重なっているようだ。ふーん、そうなのか、と返事をすると、
「ボンマスターはどっちに行くのかな」
嫁は真面目な顔をして聞いてくる。「ボンマスター」とは、この近辺の盆踊りに必ず現われるちょっと不思議なおじさんである。必ずひとりで現われ、浴衣姿で汗だくになり一心不乱で踊っている。みんなと同じ踊りのはずなのに、勢いがあるためひとりだけビリーズブートキャンプをやってるような感じに見えて目立つのである。
以前ウチの隣に住んでいたイギリス人が彼を見て
「He is Bonmaster」
と呟いたことからそう呼んでいる。
「あ、いた」
会場に着くと既に盆踊りの中で一際大ぶりのアクションで踊っているボンマスターがいたので、
「ああもう夏なんだなあ…」
という夏の情緒を味わえる風景であった。一方子供達はチョコバナナだのわたあめだのスーパーボールすくいだのキラキラ光る電飾オモチャだの屋台の売り物に目を輝かせ、近所の子達と食ったり遊んだり。嫁も
「ヤキソバとフランクフルト食べたい」
子供達に劣らず屋台の食い物好きなので主に僕が買い物係となった。わたあめが混んでて20分ぐらい待たされたよ…。
「もうかえりたーい」
ひととおり遊んで満足してしまったのか、Rとタクは始まって1時間半ぐらいでもう帰りたいと言い出した。まああんまり夜遅くなるのもアレだし、帰ろうということでまだまだ続く盆踊り会場を後にして、帰り道を歩いた。
すると後ろからザッザッザッ…とすごい勢いで歩く草履の音がしたと思うと
「さ、次!さ、次!」
と言いながら僕らを追い抜いていった浴衣姿の男性が…。彼が去った後
「ぼ、ボンマスターだ!」
「これから隣の盆踊りに行くんだよきっと!」
さすがボンマスター、隣町の盆踊りとかけもちだったんである。ここまで踊るアホウに徹するとは素晴らしいとしか言いようがない。
そういえば僕らは全然踊ってなかったなあ…。地元の女子中学生の浴衣姿が見られて心が躍ったくらいである。
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07月25日(月)
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