ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■食えっ食えっ食えっサッカーボール。
土曜日なので

「どっか遊びに行こうぜ!」

と子供達に呼びかけてみたら

「やだーおうちであそぶー」

「ねむーい」

娘・R(7才)も息子・タク(5才)もなんかダルダルであった。公園に遊びに行くとかプールに行くとかセブンイレブンのポケモンスタンプラリーをするとか東京メトロの仮面ライダーオーズスタンプラリーをするとか、いろいろ外に出るエサで釣ってみたけれども全然反応無し。

こんなにだらけているのは珍しい…が、嫁は

「昨日水泳の検定で泳ぎまくったから疲れているのでしょう。あと無意味に早起きだし」

そう言ってパートの仕事に出掛けていった。検定か…受かったんだろうかと聞いてみたら

「…あ?受かったよ?」

何故かRキレ気味。これ以上会話が続かない。なんだか疲れと眠気でボケボケしているので家の中でビデオ観たりして過ごした。しかし夕方になってくるとふたりともワクワクソワソワし出してきた。

地元商店街で、2ヶ月に1回行なわれるナイトバザールというイベントがあり、それを楽しみにしていたのである。商店街のお店が屋台を出したりヒーローの着ぐるみが来たり、萌え系着ぐるみ美少女が着て子供にアメを配ってたり、大道芸人が道端で芸を披露していたり、いろいろと賑やかなイベント。

かなりの賑わいの中歩いていると、「青色申告」がどうたらと書かれたタスキをかけた、ウサギの着ぐるみが子供達に風船を配っていた。このウサギのキャラクターは、

「徴税しまくって因幡の白兎のようにケツの毛までむしってやりますぜ」

という暗喩なのだろうか。

後ろから音楽が流れてきたので振り向いてみると女性ジャグラーが大道芸を始めていた。Rとタクの前で長い風船を取り出し、

「なんの動物が好き?」

どうやらリクエストに応えてバルーンアートをしてくれるらしい。Rは

「ねこ!」

と即答したが

「猫はちょっと…」

あんまりレパートリーは多くないらしかった。

「はいはい、リフティングしていってね」

商店街の一角で、子供達にリフティングをさせるコーナーがあった。リフティングをすればタダでお菓子をもらえるので、Rとタクはいつも必ずこれをやる。リフティングなんか出来なくても申し訳程度にボールを蹴りさえすればよい。受付のおじちゃんも

「はーい、1回でも蹴ってくれればいいよー。どんどんやってお菓子貰ってってねー。お菓子が早くなくなればおじさんも早く帰れるんだ」

なんかユルユルである。

Rもタクも勿論記録は1回だったが森永チョコボールをゲットして喜んでいた。ちなみに過去のトップは600回だそうである。それもおじちゃんが「長くなるからもうやめてくれ」と中断させての記録。どんだけ早く帰りたいんだ。

上手い人のリフティングとかけまして、夜、僕が嫁をお誘いすることとときます。

どちらも落とせない!

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07月24日(日)
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