ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■怖い母。怖い嫁。
3連休。

実家に帰れたらいいなあ…と思っていたが、あいにく土曜日は僕も嫁も仕事になってしまった。

栃木の母は娘・R(7才)と息子・タク(5才)に会えることを楽しみにしていたが、予め「仕事になる可能性が高い」とは言っておいたものの、来るものだと思っていたようだ。

先週、ダメなのが決定的になったので電話をかけたら

「どう?来れそうかい?」

始めはウキウキした声だったのに

「ごめん、来れない」

と伝えたところ

「…『行けない』、の間違いでしょ」

一瞬にして母が息子に対してかける声とは思えない、すんごいドスの効いた声に代わり、ダメ出しされてしまった。電話を切った後

「おっかねええええ!」

嫁に泣きついてしまったほど怖かった。すると嫁は

「Rとタクに会いたいんだから、子供達だけ泊まりに行かせたらどう?お母さんには迎えに来てもらってさ」

という妙案を出したので、改めて恐る恐る母に電話してみたら

「わかった〜。迎えに行くよ〜」

ふたつ返事でオッケー。声色もまた上機嫌な上ずった声にコロッと戻っていた。ただウチの最寄り駅まで来るのはめんどいので、池袋までRとタクを連れて来て欲しいとのこと。嫁は出掛けるのが早いので、それならば僕が通勤がてら送って行くことにしよう。そういうことになった。

朝、嫁が出掛けるときに

「きょうはお家はパパとママふたりだけになるね。仲良くすごしてね」

とタクが言うのを嫁が「仲良く、って、何を今更」という顔でフンと鼻で笑う。その後僕らも出発し、池袋駅で待ち合わせた。

「おばあちゃんの言うことよく聞くんだよ!」

「遊びに行ってもおばあちゃんから離れないこと!」

などと「栃木滞在心得の条」を言い聞かせていると母登場。

「あ、おばあちゃーん!」

走り寄って母に抱き付くRとタク。感動の瞬間(でもないか)

「じゃあよろしく頼みます」

僕はホームまで行き、電車に乗るところまで見届けることにする。券売機で迷うことなくグリーン券を買う母に

「うわー。もったいねー」

と後ろからケチなことを言うと

「いいんだよ!好きにさせとくれ!」

母は口をとんがらせる。好きにしていいけど、僕、子供の頃、一度もグリーン車に乗せてもらったことないんですが…。

「にかいだてだ!にかいだてだ!」

Rとタクはグリーン車の2階部分に嬉々として飛び込んで行く。小さいウチからこんな贅沢をさせてしまうなんて…。2階部分の窓から「いいでしょー」と聞こえてきそうな笑顔で手を振る子供達と母を乗せた湘南新宿ラインは、やがてホームを去って行った。一人残されると少々寂しいものである。

夜、仕事から帰って来ると嫁がいた。久しぶりに嫁と二人だけの夜。タクの言う通り、仲良くしたい。具体的に言うと、ふたりで江古田ちゃんごっことか(「江古田ちゃん」とは、家では全裸で暮らす女の子の物語である)

しかし嫁は家計簿がなかなか合わないらしく、

「3,856円あわねー!」

とものすごいイライラしており、なんか怖かったので江古田ちゃんごっこ計画は見送ることにした。つか、ドンブリ過ぎるだろ。

昼の僕と夜の僕は同じことをしている…。

どちらもホーム(家)で見送り…!

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07月17日(日)
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