ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■深夜鼻血ブー伝説。
草木も眠る丑三つ時。
妻子も草木も寝ていても僕は起きていた。みんなが寝てなきゃ出来ないようなことをするためである。すなわちおもむろにパンツを脱いで刺激的な映像を鑑賞し始めた。
その時隣の寝室からドタドタという足音が突然鳴り響く。こういう時の僕は、感覚が動物的に研ぎ澄まされており、ほぼ反射的に物音に反応することが出来る。ただちにズボンをはいて映像を消して
「どーしたんだい?」
何事もなかったかのように寝室の家族に呼びかけるこの変わり身の早さよ。これは長年幾多の修羅場を潜り抜けてきた経験(主にエレクチオン状態を母親や嫁に見付かりそうになったとか)と、防災訓練のように繰り返されてきたシミュレーションの賜物である。
さて、寝室では息子・タク(5才)が目を覚ましていて、もの凄い勢いでティッシュを取り出し、鼻に当てていた。そのティッシュはじわじわと血の色に染まり…。
「だ、だいじょうぶかい?」
どうやら寝ながら鼻をほじって傷を付けてしまったようだ。既に足や床にポタポタと血が落ちており、結構な勢いがあるものとみえる。ただタクの偉いところは、それでパニックにならずに、淡々とティッシュで鼻を覆い、下を向いて血が止まるようじっとしている冷静さである。僕だったらハート様ばりに
「血いいい!いてえよおー!」
とひたすら叫んでいることであろう。その5才児にしては手際のよいところもさることながら、鼻血が出てすぐガバッと目が覚めるというのも大したものである。
「寝てたのにどうして気が付いたの?」
感心のあまり思わずマヌケな問いかけをしてしまったら
「血の臭いで分かるよ」
な、なんだか野生テイストな答えで…。お陰で何も手助けすることもなく鼻血が止まり、足などの血が付いたところだけシャワーして寝た。
それにしてもエロ動画を見ていた僕こそタイミング的に鼻血ブーにふさわしいのに、先を越されてしまった。そしてティッシュの大量消費も、行動の流れとして僕が先だろうに、となんだか興醒めしてしまった。「パパが先でしょ!」とかタクと争っても不毛であるが。
鼻血とケンカはエロの華。なんちて。
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07月16日(土)
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