ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■猛暑 n'ピクチャー。
「今日、○○のプール行くんだよー」
息子・タク(5才)が隣り街にあるスポーツクラブのプールで泳ぐという。娘・R(7才)と息子・タク(5才)は既に別のスポーツクラブの水泳教室に通っており、なんでかけもちするんだ?と首を捻っていたら
「幼稚園の体験教室で行くのよ!」
そんなことも分からないのか、という口調と顔付きで嫁が言った。いや普通分からないし。
「そうかー。いいなあ」
僕らが幼稚園の頃はそんな体験教室なんてあっただろうか。いや、田舎なのでスポーツクラブ自体がなかった。今時の都会っ子は何をやるにつけシャレていて羨ましい。
そして嫁も引率で行くらしい。
「写真撮れるの?」
「撮れるみたいよ」
Rとタクが通っている水泳教室は、絶対撮影禁止なのである。ケータイをいじくり出しただけでスタッフがすっ飛んでくるので、子供達の練習中の姿が撮れなくていつも残念に思っていた。仕事なので行けないけれども、僕が引率者となってタクを撮りたかったなあ…。
ふたりともだいぶ上達してきているのにもったいない…などと考えていた時、
「はっ…子供達だけじゃない」
という重大なことに気付いた。
「幼稚園の体験教室ならば、先生達も水着姿になるはずだ!うをををを超撮りたい!」
世紀の大発見をしたかの如く僕は叫んだ。
タクの幼稚園の先生は、場末のスナックのママみたいな園長を除けば皆女子大生並みに若い。そんな先生方が水着姿になっちゃったら僕、性器の大発熱になってしまう。
「そんなわけで嫁、バッチリ撮影頼む」
と頼んだのだが
「それが、『お子さん達を撮るのはいくらでも構いません!でも私達は絶対撮らないで下さい!撮ったら出禁にします!』ってもの凄い勢いで言われちゃってるよ。既に」
「なにー!」
最初から予防線を張ってるなんて…。そこまで警戒されてしまうと逆に急に醒めてしまい、
「警戒し過ぎなんじゃないの?出禁とか、自意識過剰だよ?」
お高くとまりやがって、分かったよ、意地でも撮らねーぜ、オヤジなめんな、と天の邪鬼になってしまうから不思議である。
すっかり撮る気が失せたわけではあるが、やはり実際にパイオツカイデー(死語)だったりぼんきゅっぼん(もっと死語)だったりムチムチプリン(更に死語)な水着姿の先生が目の前にいたらついむらむらっとして撮ってしまうんだろうなあ…。子供を撮るフリとかして…。それでも見付かって
「ちょっと、そこのご父兄の方ッ!今撮りましたね?」
とか子供達の前で詰め寄られたら思いっきり恥だろうなあ。
「な、何言ってるんですか、撮ってないっすよ!」
で、苦し紛れに抵抗しちゃったりして。
「ウソはやめてください!」
「ウソじゃないですって…」
「いーえウソついてます」
「しょ、証拠はあるんですか」
「プールだけに目が泳いでます」
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06月30日(木)
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