ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■当時マイケルと言えばジャクソンより富岡。
娘・R(7才)と息子・タク(5才)を連れて高級千円床屋に行く。
ただしタクはここでは切らず、後で家に帰ってから僕がボウズにする予定だ。単に嫁が仕事だったので家にひとりにしておけないから連れて来たのだ。いっそのことタクも一緒に刈ってもらってもよいのだが、千円がもったいない。ボトルスティック(ビン・ボウ)な我が家を許しておくれ。
僕らがチョキチョキ切られている間、タクは待合スペースで絵本を読んでいた。BGM代わりに流れているFMが、今日がマイケルジャクソンの命日であることを知らせる。僕が洋楽を聴き始めたのはちょうど「BAD」がリリースされた頃だったので、そんなキングオブポップとか言われるような、楽曲でスゲーとか思ったことはあまりなく、むしろ奇行が目立つネタ的な人の印象が強い。
この子達には尚更過去の人だろうなあ…と横目でチラリとRを見ると、髪を切られながら足をプラプラさせていた。
「こら、動くんじゃありません」
「はーい」
約20分ぐらいで僕らの散髪は終わった。タクは意外と大人しく待っていたので褒めてやった。その反動のせいか、帰り道の携帯電話屋の前でティッシュを配っていたお姉さんやら、寿司屋の前で「いかがですかー」と売り込みしていたオバチャンに
「こんちくわ!」
と挨拶しまくって笑いを買っていた。だからどこで覚えたんだよその言葉…。ともだちんこよりはマシだけど。
家に帰ってからいよいよバリカンでタクの頭を刈る。もう慣れてきたせいかものの10分ぐらいで我ながらキレイに刈り上がった。この頭、マイケルジャクソンならぬセトウチジャクチョーである。刈りたての坊主頭は大変触り心地がよい。
「たっくん、さわってもいい〜?」
Rとふたりで頭をなでなでなでなで…。髪の伸びが結構早いので、たぶん8月ごろにもう一度刈ることになるだろう。
「あ、コレやってみるかい?」
そういえば床屋から帰る際、商店街のイベントだということでクジをもらったのであった。特賞はなんと、豪華石川さゆりコンサート招待!…うーん。微妙。しかしタクならクジ自体わくわくすることだろうと思って聞いてみたら
「やりたいやりたい」
ということでクジと10円玉を渡してやった。銀の部分をこすると…
「ハズレってかいてあるよ!」
「うーん、残念だったねー」
石川さゆりはともかく、1等以下の商品券ぐらい当たらないかなーと思ったのに。
頭刈りたてだけど、坊主丸儲けににはならなかったようだ。
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06月26日(日)
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