ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■土曜日の朝は、賑やか。
「土曜日は忙しいからよろしくね!」

嫁がパートの仕事に行くサタデー。僕は娘・R(7才)と息子・タク(5才)の相手をしなければならない。

午前中は幼稚園で給食作り体験教室なるイベントがあるらしく、タクを幼稚園に送る。その間Rにはピアノのレッスンをさせて、お昼頃タクを幼稚園に迎えに行って、その足でスイミングスクール、と、なかなか忙しい。

「タクの幼稚園が終わるのは12時だから間に合うように迎えに行ってね!」

「はい」

僕は嫁の指示通りに動かなければならない。

「で、その足でスイミングスクールに行ってね!」

「レッスンが始まるのは何時?」

「12時10分」

「10分で行ける訳ねーだろ!」

スイミングスクールがあるのは隣町。車でも無理だ。しかも東京デラシネである僕にそんな勝ち組アイテムがあるはずもなく、電車だと遠回りだし、チャリで行くしかないが20分ぐらいかかる。

「大丈夫よ。多少遅刻しても受け付けてくれるって」

嫁は問題ないと言うが、高田純次並みのテキトー感が溢れている。大丈夫か本当に。そんなムリ目のタイムスケジュールを叩き付けられた僕は今朝、すなわち今、この日記を書きながら子供達のケツを引っぱたいている。

Rとタクは朝ご飯を食べているところなのだけれども、これが遅いのなんの。遅いのは土曜に限ったことでなく毎朝のことなのだが、特にRが遅い。

「パパー。あのねー、昨日給食にキムチチャーハンが出て辛くてムリだったのー。ムリサファリパークなのー」

「いいから早く食べなさい!」

時間の経過などおかまいなく不思議ちゃんぶりを炸裂させていて早くも遅刻しそうである。こんなふたりにギッチギチのスケジュールなんか組むなと言いたい。ていうか小学校中高学年ならいいと思うが、1年生も共通して食べる給食メニューにキムチはないだろう。

辛さ控え目のキムチもあるのかもしれないが苦手な子は苦手である。栄養士は何考えてるんだ、ていうか僕が食べたい。とか考えている間に時はガンガン流れて行く。

水泳から帰って来たらまたピアノのレッスンである。この頃はふたりともヘロヘロになってるんじゃないだろうか。

子供達はピアノのレッスンに水泳のレッスンに大忙し。僕も布団の上で体を動かすレッスンをしたいところだが、それはかなりの間ごぶサタデーである。

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05月21日(土)
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