ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ハッピーバースデー弟。
娘・R(7才)と息子・タク(5才)がやたらと栃木の実家に電話をしたがっていた。
「なんで?」
と聞くと
「やっちゃんの誕生日だから!」
やっちゃんとは僕の弟のことである。そうか。今日は弟の誕生日であったか。
「もう何日も前から電話する電話する言ってるのよ!」
と嫁。その執拗さはどこから来るのであろうか。特にタクなどは新聞のテレビ欄にある
「地デジ完全移行化まであと○○日」
の残り日数を毎日チェックしていて
「あと70日だね!」
とか言ってくる。だから何だっていう。アレか。お前は「記念日女」か。何かというと
「ねー。今日何の日か知ってるー?」
と訪ねて来、知らないと言うと
「今日わぁ、付き合って4ヶ月目の日ぃ」
とかほざいてくる。月単位で刻んでくる記念日って…。月命日じゃないんだから。それはともかく、兄である僕がポックリ忘れているのに、しっかり覚えている姪っ子と甥っ子は偉いなあ…と思ったので、電話をしてみると出ない。
「誰もいないみたいだからまたかけようね」
「えー!」
電話口でワクワクしながら待ち構えていたRとタクはガッカリしていた。
「もう戻って来たんじゃない?かけてよ」
「いやまだ1分も経ってないから」
タクがっつき過ぎ。
で、忘れた頃に母から電話が掛かってきて、その旨を伝えると弟は出掛けてしまったという。
「じゃ携帯にかけてみるか…」
実は弟の携帯に電話するなんて初めてである。ドキドキしながらかけてみると、出た。かなり賑やかな場所にいるらしい。何やってんだろう…と思いつつ
「あ、Rとタクが誕生日を祝いたいって言うので…」
妙にギクシャクした言い回しになってしまった。まずRが
「おめでとう!」
と言い、次にタクが
「今どこにいんの?」
と僕の疑問を直球で聞いていた。僕も成り行き上電話を切る時に「おめでとう」と言って締めた。弟にそんなことを言うのなんて子供の時以来だったような気がする。Rとタクのお陰で久しぶりに兄弟らしい会話が出来たと感謝するべきか…。
R以外に祝ってくれる女の子はいないのか、とはさすがに聞けなかった…。
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05月16日(月)
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