ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■寝ている時にトゲを抜く。すなわちネトゲ。
「パパ見て〜。こんなになっちゃったの…」
娘・R(7才)がいきなり足の親指を見せて来た。どんなんなっちゃったのよ…と見てみたら、指のひらにぽつんと黒い何かが埋まっている。
「これはトゲだな。いつから?」
「何日かまえ〜」
トゲが刺さってから既に時間が経っているようで、周りが固くなっている。魚の目化しているのではないだろうか。
「よし。パパがとっちゃる」
こうなったら僕がシリツして取ってやらなければなるまい…と針を取ってくると
「やだー!やめてー!」
Rは異常にびびってそれを拒む。僕なんか自分に刺さったトゲをほじくるのは、でかい耳クソハンティングみたくワクワクしてしょうがないんだがなあ…。
「でも取らないと治らないぞ、それ。じゃあ君が寝てる時にこっそりやってやる」
「うん。ねてるときにやって」
そういうことになった。Rが寝た後、針と患部をアルコール消毒してシリツ開始。慎重に針をほじほじ…。しかしダメであった。トゲが身近過ぎて、そして深過ぎてなかなか取れぬ。自分の体だったらどんどんほじくっていくのだが、大事な大事な花のようなRを傷物にするわけにはいかない。
Rがわずかに身をよじった。やはり痛いのだろう。深入りし過ぎて針の傷が痛むようになってしまっては可哀想だ…。絆創膏を貼って終わりにしてしまった。
翌朝、
「あれー。全然気が付かなかったよー」
とRは笑っていた。特に痛みとかはないようだが…。魚の目用の絆創膏を貼った方がいいかもしれないね…と嫁に言ったら
「フン」
翌日不機嫌そうにその品を買ってきてよこした。なんで虫の居所が悪いのか知らないが…。
トゲトゲしい嫁のトゲも抜きたいものである。
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05月14日(土)
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