ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ボールを踏んだり蹴ったり。
午前中、近所の子供達と駆けずり回って遊んでいたというのに、午後になっても
「まだ遊びたいよ。走りたいんだ」
と言う息子・タク(5才)。まるで泳ぐのを止めたら死んでしまうサメのように動くのを止めない。
「じゃあパパと公園行こうか〜」
サッカーボールを持って公園に出掛けた。娘・R(7才)は
「もう疲れた」
とのことなので嫁とお留守番である。公園に着いてタクとサッカーごっこ。足で地面に線を引いてお互いのゴールを決め、タイマン勝負である。タクは呆れるほどに走る。ボールを追いかけてどこまでも走る。親の欲目まくってると思うが長友の生まれ変わりなんじゃないかってぐらい(長友殺すな)。
そして僕は当然出来るだけ最低限の防戦に努め、出来るだけタクにシュートを打たせ、
「うわー、破られたー」
と接待ゴルフ並みに息子に華を持たせるのであるが、
「いえーい、たっくん3点め〜。パパ弱〜い」
図に乗ってカチンと来る挑発を受けたため、ついカッとなりドッカンドッカンタクのゴールにボールをぶちこみまくったら
「うっわああああああ!」
本気で泣きながら殴りかかってきたので反省した。仲直りして改めてプレイ再開したところで
「あ、やまぐちあやちゃん」
お父さんとまったり座っている女の子に声をかけていた。
「タクと同じ幼稚園の子?」
「ちがう。Rちゃんの友達」
女の子のきょうだいがいると、女の子の顔見知りが増えていいなあ…。
「つかれた…」
ようやく休憩したいと言うタクに水筒の麦茶を飲ませ、ベンチに座る。ポカポカとした日差し。まったりした午後。横には汗だくで野良犬みたいな匂いを発している息子。大型連休の締めくくりが、こんなのんびりした昼下がりというのもよい。
僕らと入れ替わりでバットを持ったおとっつあんと小学生ぐらいの女の子、そしてまだ3才ぐらいなのにマイグラブを持つ男の子がやってきて、ノックを始めた。
「じょうずだねえ…」
「かわいいね」
その男の子、既に結構鍛えられており、ゴロを追いかけてグラブでキャッチする動作がサマになっていて、タクとまじまじと見詰めてしまった。星一徹と星飛雄馬みたいな親子である。ちょうどお姉ちゃんもいるから明子姉ちゃんも完備。
きっとお父さんも野球経験者なのだろうなあ…。運動量こそ多いがド素人でただやみくもに蹴りまくってる僕らと大きな違いである。
あのお父さんはスポ根で僕はロリコン。
これも大きな違いである。
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05月10日(火)
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