ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■母の日イブ。
土曜日、嫁は朝ご飯を作ってとっとと仕事に出て行った。
「ママがいないうちに母の日にあげる手紙を書いたらどうよ」
と娘・R(7才)と息子・タク(5才)にけしかけてみたら
「書くー!」
ふたりとも乗り気であった。しかしあまり時間がなく…。朝ご飯を食べたら図書館に行って本の返却をしなければならなかった。そして新しい本を借りて、帰って来たらスイミングスクールである。
いつもはチャリで行くけれども雨が降っていた。ウチには車なんてないので歩いて行かねばならぬ。30分かかって着いたらもうお昼時である。水泳の前に何か食べさせてやりたいがあまり時間がない。
「おにぎりでも買うかー」
とか言っていたら運悪くマクドナルドの前を通ってしまい
「ハッピーセットがいい!」
とRとタクは大合唱を始めた。ふたりとも赤と黄色の道化に洗脳されているのだ。マックに寄った後はもうハッピーセットについていたオモチャに夢中だ。
水泳のレッスンは最初はタク、次はRの順番で、それぞれ自分がやっていない時はヒマなのでその待ち時間に手紙を書かせようとしたのだけれども、Rはそれよりも学校の宿題で3日分の日記を書かなければならずそっちを優先。タクに至ってはお手紙セットを持って来るのすら忘れていた。
そしてRのレッスンが終わろうかとしていた時に仕事を終えた嫁登場。
「雨止んでたから自転車で来たよ。帰りも歩きだとかわいそうだなーって思って」
ああ、なんて優しい母の愛。しかしこれでコッソリ手紙を書く計画は1文字すら書くこともなく終わってしまった。
Rのレッスンが終わり、着替えも終わったRを待ってようやく水泳教室を出ると、
「ああああ!また雨が降ってる!」
母の愛が思いっきり裏目に出てしまっていた。母の愛も天には通じなかったようだ。それでも嫁はRとタクを乗せて雨の中を強行突破。僕はひとり傘を差してトボトボと。歩きながら
「母の日の手紙どうしよ…」
ちっとも進まなかったサプライズプロジェクトに頭を悩ますのであった。
手紙だけに気がMAILってか。
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05月08日(日)
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