ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■子供の口には戸は立てられぬ。
子供が何気なく口にした言葉でも、結構な威力を持っていることがあるわけで。
嫁実家付近をうろついていると、娘・R(7才)が
「ねえねえ!トトロのそばだって!食べたい!」
と叫び出すので、はて、ジブリ系な町興しでもしているのだろうか、とRが指差す方を見てみると
「名物トロロそば」
と書いてあり、嫁両親がツボにはまって大爆笑していた。トトロそばか…値段はどんぐり2個とかだったりして。
またある時、嫁母がいそいそとスポーツウェア等の支度をしているので、よく聞いたらバドミントンをしているのだという。どのくらいやってるんですか、みたいな聞き方だったと思うが、僕がそんなことを言うと嫁母は
「全然。初心者よ」
と答えていた。するとそれをタクが
「えっ。おばあちゃん不審者なの?」
と豪快に空耳アワー。これには僕が大笑いしてしまい、
「違うっ!」
慌ててフォローして口を噤んだが時既に遅かったらしく、
「初心者よ!しょーしーんしゃ!」
嫁母も苦笑いしていた。「不審者」なんて言葉を幼児が普通に知っているのも、物騒な世の中を反映しているような気がする。
これもまた5月5日のある時、タクが柏餅をモグモグしながら
「きょうは子供の日だけど、4月4日はオカマの日なんだよ」
嫁両親の前で言うに事欠いてそれかよ、ということをぶちかますではないか。
「え、何?それ本当なの?どういうこと?」
マジで知らなかったらしい嫁父がネタにマジレスしてくる。するとタクは
「5月5日は男の子の日、3月3日は女の子の日だから、真ん中の4月4日はオカマの日なんだよ」
キャバクラ嬢に人生を語るオヤジのようなしたり顔でペラペラ説明し出す。
「お前はどこでそういうこと教わったんだ」
と舌を巻く嫁父。
「パパ!」
即答するタク。
「えー…」
微妙なリアクションの嫁父。脂汗が出る僕。このように、子供のひとことには威力があるのである。
「そっかー。パパが教えたのかー」
と苦笑しながらも、下らないこと教えんな、と目で語っている嫁父。
すいません。ウチのことはオカマいなく。
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05月07日(土)
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