ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■叔父オズボーン
栃木の実家にいる僕と子供達。

僕の弟がよく娘・R(7才)と息子・タク(5才)と遊んでくれて、この叔父と甥姪の仲はよい。しかし今日、僕とRとタクが公園で遊んで帰って来ると、弟の車がなかった。

「やっちゃん(弟のこと)出掛けちゃったのかな?」

「どこ行っちゃったのかな?」

Rとタクは弟が出掛ける先も気になるらしい。もしかしたら一緒に遊びたかったのかもしれない。ふたりは

「お買い物かも」

「なんか食べに行ったんじゃない」

などカヤカヤとやかましく議論していたが、

「デートじゃないの?電話してみれば?」

タクはセクハラオヤジのニヤケ顔のような、5才児とは思えぬ腐敗した表情を見せた。するとRも

「デートの邪魔になっちゃうでしょ!だめだよ電話しちゃ!」

世話焼きババアみたいなしたり顔を見せる。ふたりともこんなオヤジ臭いことを言うようになったんだなあ…などとまじまじと見つめていたら

「パパもデートしたことある?」

タクがいきなりこっちに話を振ってきて不意打ちを食らった。

「えー。そりゃあ、あるよ」

「誰と?」

「ママと」

「いつ?」

「君達が生まれる前」

警察の取調べを受けてる気分になる。タクは「ふーん」と何かは知らんがものすごい頭の中で考えている表情をし、

「ママは素敵な人だったの?」

と聞いて来た。デートは素敵な人とするもの…という知識はあるらしい。

「今でも素敵じゃないか」

僕はとりあえずこう答えておけばよいと思った。ママ大好きなタクはそれで満足だろうし、タク経由でこの話を嫁が聞けば晩ご飯が豪華になったり真夜中のサービスも積極的なエロス展開が繰り広げられることになるかもしれない。

「あ、そう」

それを聞いたタクの反応は昭和天皇並みに素っ気なかったが…。で、肝心の、弟が本当にデートだったかどうかは不明である。弟に女っ気があったのは遥か昔の大学時代に彼女らしき人物を見たっきりで、それ以来怖くて聞けない。

しかしRとタクのイトコが出来るよう、弟にもムフフなエロス展開が繰り広げられることを祈るばかりである。

私達これから、いイトコろ〜♪

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05月01日(日)
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