ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■寝る子は闘う。
「今日からパパと寝たい!」
夜、息子・タク(5才)に迫られた。
僕ら家族はずっと嫁&タク、僕&娘・R(7才)が一緒の布団で寝ていた。タクは嫁ベッタリだったのに、ホモっ気に目覚めたのだろうか。
「急にどうしたんだい?」
と聞いてみると、Rとふたりで決めたことなのだという。ということは、Rは
「もうパパと一緒に寝なくてもよい…」
と判断したわけだ。猛烈に寂しい。男同士ならいくらでかくなっても一緒に寝れるが、娘だと無理だろう。そしてこうして少しずつ僕とRは距離が開いていき、いつの間にか手を伸ばしても届かなくなってしまう…、と、人生の無常を感じるのであった。
「でも、まあ、君たちがそう決めたっていうのなら」
ということでRは嫁の布団、タクは僕の布団にもぞもぞと入って寝ることにした。すると…
「やっぱりRちゃんもパパと寝たい〜」
2秒で耐えられなくなったRが僕の布団の中に突撃してきた!
「Rちゃんやめてよ!Rちゃんはママの布団って決めたでしょ!」
当然タクが猛反発し、もう布団の中はどったんばったん。もみくちゃで何が何だかわけわかめ。
「おらー!寝れないし痛いし苦しいだろ!決めたことはちゃんと守れ!」
Rがまだ僕と離れられないことが嬉しかったことは確かだが、とりあえず眠れぬ。Rを鎮めないことにはどうにもならぬ。だが
「Rちゃん、ママの布団で寝なさい!」
と押し出してもまた戻って来、タクを追い出そうと暴れ、言うことを聞かない。更には
「本当はたっくんがパパと寝たいって言うからしょうがなくおっけーしたの!」
などと言い、本当は嫌だったのだとキレ出す始末。
「もう、いいよ…Rちゃんしつこいから…」
なんとタクがくじけた。これまではワガママを言うのはいつもタクで、ゴリ押しされて譲ってしまうのがRだった。しかし今日は全く逆のパターン。
「今日は珍しくRのワガママがタクを負かしたよ」
と嫁と笑っていたら
「まけたっていわないで!」
負けず嫌いのタクが怒りながら嫁の布団に戻って行った。入れ替わりでニンマリしたRが僕の布団に滑り込んできた。いつもタクに譲るやさしいRがこれだけは引かなかった。よっぽど僕と一緒がいいのかしらん…なんて考えるとまた胸がときめいてメモリアルになったりして。まだしばらく僕とRの蜜月は続きそうである。
Rは寝る時のルールの不満なだけに、泣き寝入りしなかったようで…。
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04月14日(木)
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