ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■日記廃人。
子供達と交換日記が始まってしまった。
娘・R(7才)は土日休みのうち1日ぶんの日記を書くことが宿題になっている。ある時、1日の流れを丁寧に取り上げ、とてもボリュームがある日記を書いたら先生に褒められ、よい見本としてクラスで紹介される、という栄誉を得た。
得意になったRはそれ以降ノート何ページにも渡る大長編日記を書くことが多くなったがこの交換日記とは違う。
「長くなくていいから。簡単な日記でいいから書いてみな。それをパパが見てお返事書くの。これが交換日記よ」
と嫁がRと息子・タク(5才)をけしかけたのだ。そのきっかけはなんだか忘れてしまった。ノートを貰ってその使い道を考えていたから…だったっけ。いずれにせよ、Rもタクも日記を書くのが好きでなければこういう話は出て来ない。僕も11年あまりインターネッツで日記を書いているので、これも血なのだろうか。
じゃあ今日から書こう、と決まった日の夜、仕事から帰って来ると早速机の上にノートが置かれていた。開いてみると
「今日は○○ちゃんとあそびました。かみなりがなったのでおうちにひなんしました」
みたいな簡素な記述であったが、なんと3日分も遡って日記が書かれていた。気合いが入ってるなあ…。さらに
「おへんじ→」
返事はここに書けと、返信欄も指定されている。こないだくれた手紙と一緒である。早速返事を書いてやったのだが、
「かみなりはこわいねー」
とか、かなりどうでもいい内容になってしまった。Rの簡素な日記への感想を膨らますのって意外と難しい。翌朝、
「返事書いたよ」
とRに知らせてやった。ただ、学校に行く準備も終わらないまま見ようとするので
「今はダメ!学校から帰って来てから見なさい。ノートはパパの机に置いてあるから」
ただでさえ朝はダラダラ支度のRなので、そう言いつけて仕事に出た。
で、夜帰って来て机を見たら、ノートは僕が置いたままのところにあった。開いてみても書き足された日記がない。
「三日坊主にもならなかったな…」
と苦笑いすると
「パパがお返事書いてくれないから日記が書けなかった、と子供達がぼやいてますが!」
と嫁が口をとんがらせて言う。
「なにー!Rっ!学校から帰って来たら読みなさい、と言ったろう!」
「あ…そうだった」
てへ☆とRは悪戯っぽい笑みをこぼした。この大ボケ娘め…。でもその小悪魔的に誤魔化す笑みが可愛かったので許す。
日記を交換する前に、意志の交換が必要だと思うんだ。僕らボケ親子だし…。
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04月13日(水)
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