ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ラブレターフロム娘。
思い出したように手紙魔になる娘・R(7才)。

夜、仕事から帰って来ると机の上にお手紙が。折り紙を可愛くたたんで、シールで飾り付け「パパへ」と書いてある。

『パパへ
 いつもあそんでくれてありがとう。
 これからもしごとをがんばってね♥
 Rはパパのことがだ〜いすき♥
 パパはRのことだ〜いすき?
                  Rより』

なんて直球なラブレターなのだろう。ご丁寧なことに、手紙の下の方に

「Rちゃんへ」

と枠が囲ってあり、ここが返信欄ということなのだろう。

「とってもとってもとってもとってもとってもとってもだいすきよ」

と書いておいた。マジで涙する5秒前なんだもん。娘からのストレートな愛情表現に心を揺さぶられない父親はいない。もしかして、これってちょっと前にRが

「Rちゃん、好きな男の子誰にするか決めた!」

と言い放った時、僕があまりにもショックをうけたさまを見てフォローしてくれたつもりなんだろうか…。と思ったら嫁にもタクにも手紙を送っていた。ちぇ。

翌朝、

「手紙ありがとうね」

とRに返事を書いてやりつつ、タクに送った手紙も読んでみたら

『たっくんへ
 いつもけんかしてるけど
 Rちゃんはたっくんの
 おねえちゃんでよかったとおもうよ』

な、涙が出て来てしまった。飾らない、隠さない、素直なRの言葉。Rはタクのために我慢することが出来る。譲ってやることが出来る。泣いていたらなぐさめてやることが出来る。タクとほとんど背が同じで双子とか言われるけど、立派な姉なんである。

タクは僕への手紙を見て

「どーしてたっくんには『だいすき』って書いてくれないのー!」

とダダをこねていたが

「こらこら、『たっくんのおねえちゃんでよかったとおもうよ』っていい言葉だぞ」

と諭すと、後でタクもRに

「Rちゃんへ。いつもやさしくしてくれてありがとう」

という返事を書いていた。姉弟ってやっぱりイイなあ。

僕もこんなお姉ちゃんが欲しかったよ。

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04月08日(金)
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