ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■帰って来た子供達のつうこんのいちげき!
嫁実家から娘・R(7才)と息子・タク(5才)が帰って来た。

僕が夜会社から帰って来た時には既に寝てしまっていたが、なんとも懐かしい寝顔のふたり。嫁実家ではホームシックになって泣いたりナーバスになったり、ということは全然なかったらしいが、嫁によると

「全然片付けをしなかったタクが爺ちゃん(嫁父)に思いっきり怒られたんだって」

それでタクはギャンギャン泣いたらしい。嫁父は詩吟をやっているだけあって声がデカイしよく通るからさぞびびったろうなあ。僕なんか叱ったとしても

「やーめーろーよー」

いじめられっ子が必死の抵抗をしているような情けない叱り方なので、マジで怒鳴られるのに慣れていないのである。

昨日までは寂しくて仕方がなかった寝床だが、それも今は元通り。僕の布団の中にはRが寝ていて、RとRのぬくもりが籠った布団。

いつも通りの幸せを噛み締めつつ落ちて行った眠りの世界は、まだ暗い内に無情にもタクによって叩き起された。

嫁はすぐ目を覚ましたようなのだが、タクはおしっこを漏らしたため目を覚ました。そして、トイレや着替えを済ませた後、

「あっ。パパがいる!パパー!ひさしぶり!パパといっしょにねる!」

僕の頭を思いっきり引っぱたいて僕の布団に強引に入って来た。痛いわ眠りを妨げられるわ、Rも起こされて

「たっくんやめてー」

と泣き叫ぶわ、さすがの僕も嫁父じゃないけどマジギレしそうになった。

改めて起きた朝、今度はRが

「あああ、パパだあああ」

僕の胸元に顔を埋め、ふんふんふんふん匂いを嗅ぎまくって

「パパのにおいだああああ」

と興奮していた。僕のスメルが好きだということは、将来

「オヤジ!くっせんだよ!」

とか言われずに済むのだろうか。それとも将来僕がもっと加齢なるスメルを発するようになり、結局はクサオヤジ扱いされるんだろうか。

初めて親がいない環境で過ごした数日間は、何らかの新しい経験を生んだであろう。たまには親元を離れてみるのも精神的な成長促進になっていいのかもしれない。

すなわち、子は貸すがいい!

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04月02日(土)
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