ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■見ないとデスノート
「見たかったら見てもいいよ」
娘・R(7才)がポンと差し出したのは、彼女の自由帳。一世代前のプリキュアの絵が表紙に描かれている。見たかったら見てもいい、ということなので正直特に見たくもなかったので見なかったら
「なんで見ないの!見てよ!」
「えええー」
見て欲しいなら素直に見て欲しいって言えばいいのに。その辺の乙女心が読み取れないから僕は甲斐性無しなのだろうか…とか思いつつプリキュアの表紙をめくってみると
『うんち うんうん』
とマジックで殴り書きされており
「こんなのを見せたかったのか?こんなの書くなー!」
ちょっとマジギレした僕。
「たっくん(5才の息子)のマネしたんだもーん」
Rは悪びれもせず笑う。タクの方が年下なのに感化されるなっつーの。しょうがないので他のページをめくってみると、自由帳だけあってホントにフリーダムな内容。日記ありポエムありゲームの得点表あり足し算引き算の練習ありアミダクジあり。
『おかあさんへ。
すみませんが、Rさんは字がヘタクソなので
いのこりになります。
せんせいより』
中にはこのように先生を真似て書いているのもある。自由にも程がある。ただ、ポエムと思われるものの中には流石女の子、といったものが見られ
『ゆきがいっぱいふっていて、
こうえんはわたしのあしあとしか
ありません。
ながぐつのうらはゆきだらけです』
なんてのは、確か大雪が降った時に
「Rちゃんが最初に公園の雪踏んだんだよ!」
と興奮しながら話していたなあ…なんてことを思い出した。とても嬉しそうなのが読み取れてよい。また、Rと一番仲がいい近所の友達のことを書いたと思われるポエム。これが凄かった。
『おともだちの中でだれがすき?
それは○○ちゃん。いっつもあそんでくれる。
こんなおもいでができてよかったよ。
またずうっとあそぶんだ。
いっしょに。いこう。あそぼう。
みんなでこころをこめて
せかいじゅうを
まもろうよ。』
友達リスペクトからいきなりラブアンドピースに大発展する内容には心を揺れ動かされずにはいられなかった。僕は君達を守るだけで必死なので是非頑張って欲しい。
「そうか。○○ちゃんと世界を守っていくんだな」
「うん」
まさに「ふたりはプリキュア」なんである。
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03月24日(木)
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