ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■地震と子供
コスモ石油がどうのこうのというチェーンメールが届く。

こういうの送ってくる人って不幸の手紙が来てもそのまま次の人に送っちゃう人なんだろうなあ…と思いつつ、原発超ヤバイという情報が入って来た。原発が爆発した映像が流れ、

「ファイト!原発!」

肉体疲労時の栄養補給時的な不謹慎なダジャレが頭に浮かんで消えた。そしてまたデマが流れるんじゃないかとか流そうとしている人がネタを考えてるんじゃないか、また、原発ネタだったら僕も引っ掛かってしまいそうだ、とか、考えていた。

何故引っ掛かりそうかというと、とにかく怖過ぎるからである。食い入るようにテレビを見て、原発爆発のニュースに焦点を当ててチャンネルを回していたのだけれども

「パパだっこー」

「パパおんぶー」

「パパトランプしよ」

娘・R(7才)と息子・タク(5才)がまとわりついてくる。

「今ニュース見てるからあとでね」

と言ったところで聞くわけがない。休日にオヤジが転がってればそりゃ遊びたくなるってもんで。子供達にはこの原発事故の恐ろしさが分かっていない。テレビでは18時から保安員が緊急会見をするということなのでその情報を待っていたところであった。ところがずっとふざけていたRが

「パパ、保安院ってなに?」

急に真面目に聞いてきたので言葉に詰まった。

「え?…えーと、10円玉…」

そりゃ平等院だ。おのれ僕も分かってないじゃないかよ!結局18時からの会見では官房長官も保安員も全然役に立つ情報を流してくれないので、もういいや、滅亡の時は近い、と開き直り子供と遊ぶことにした。

夜中、僕は子供達と早く寝てしまっていたが

「ぎょいぎょいぎょい」

アマゾンにでもいそうな怪鳥の声のような、不気味極まりない音が僕と嫁の携帯から同時に鳴った。音が大きかったので娘・R(7才)が起きてしまい

「パパこわい…」

と半ベソになってしまっていた。

「大丈夫だよ。みんないるからね」

そっと抱き締めて寝かせてやった。ああ、子供達が一番ナーバスなんだよなあ…親がぴりぴりしていてはダメだ、と今日一日の僕の態度を反省した。しかしこの音ってどうにかならんもんなのかコレ。いくら気が付かせたいからといっても、地獄からお迎えが来たような音なんだもの。精神衛生上よろしくない。

津波や原発の絶望的な映像を観て感じたことであるが、もう「地震雷火事親父」はやめて「地震原発火事津波」にした方がいいのではないか。

特に親父とか完全にお呼びじゃない感じ。

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03月13日(日)
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