ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■タオルる所に父を掴む
娘・R(7才)と息子・タク(5才)の水泳教室に行く。今日は僕が連れて行くのだ。
息子・タク(5才)は普段からタオルが手放せない子。いつも手に持ってふんふんと匂いをかいでいる。なので水泳教室に行く時も当然持って行くものだと思っていたら
「もってかない」
キリッとした顔で置いていくのだ、と言うではないか。どうやら前回嫁が連れて行った時に
「タオルがない!」
となくしてしまったので探しまくった挙げ句、水泳教室に届けられていたというドタバタをしでかしたために、
「もう水泳にふんふんタオルは持って行かない!」
と嫁がプチ切れたためらしい。タオルのことを聞かれるとしょぼんと寂しそうになったタクであるが、これを期にタオルから離れるのはいいことではある。
タクも自分で恥ずかしいことは分かっているようで、幼稚園ではタオルふんふんは封印している。しかし我慢出来ないときは
「ハンカチでふんふんしてる」
とのこと。また当然水泳中はタオルなど持ち込めないので問題ないのだが、タクのレッスンが終わってRの番になり、僕とふたりで待っている時にだんだんソワソワしてきた。
始めは持って来た本を読んで気を紛らわしていたがとっとと読み終わってしまい、僕とじゃんけんとかしたりしてもとっとと飽きてしまい、
「タオル…タオル…」
とうわごとのように呟き、最早禁断症状である。
「パパもタバコやめたんだからタクもタオルやめれば〜?」
「やだ!」
まさに禁煙の苦しみそのまんまのタク。ついに僕のジーンズに鼻と口を当ててふんふんしていた。タクよ、そこまで…。「こち亀」で、タバコが吸えなくて公園の雑草を集めて吸って悶絶した両さんを思い出してしまった。
僕の服をふんふんするぐらいならバスタオルにすればいいのに…と思ったが、同じタオルでもフレーバーが違うらしく、好みではないらしい。違いが分かる男、タク(ただしタオルに限る)。
「タオルは我慢して、Rちゃんの水泳のレッスン見てたら?」
待ち合い室からはガラス越しでプールが見えるので、お前も他の子のレッスンを見てイメトレでもして、タオルの煩悩を頭から振り払え、と言ったら
「あ、コーチのわきげすごい」
とかどうでもいいことばかり注目し…。あ、脇毛といえば「黒木でございまぁあす」で有名な…。
黒木タオル。
僕もタオルが頭から離れなくなってしまった。
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02月06日(日)
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