ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183218hit]

■河川 唯
「ねえパパー。かわいいかっこうするから見ててね」

と息子・タク(5才)が僕に見るようにと言う。何をやらかすんだか、と思って見ていると、布団にくるくるとくるまって、顔だけ出してニッと笑っている。なんすか。かわいこぶりっ子っすか。ぶるぶるぶりっこっすか。あなたが大好きルンルンルンっすか。

可愛いボクを見て、という媚び媚びアッピールは、えてしてムカつくものであるが、我が子がやることであり親バカゆえに本当に可愛く思えてしまったので

「あはは、かーわいいねえ」

そのまんかそう答えた。昨日か一昨日か、タクが寝起きの時に半分寝ながらそういう格好をしていたので嫁が思わず

「たっくん、可愛いね〜」

と顔がほころんでしまっていたウケがいいと思ったのだろう。確かに愛嬌があって可愛い。しかし何か突き刺さるような視線を後ろから感じたので恐る恐る振り向いてみると、娘・R(7才)がズウウンと仁王立ちし、火が噴きそうな目で僕を睨んでいた。

「…なんか怒ってる?」

Rがそのような怖い顔をするのは珍しいので聞いてみると

「Rちゃんには『カワイイ』って言ってくれてない!」

とのことで…。

「Rちゃんは可愛いよ。パパいつも言ってるじゃないか〜」

タクは元気な子犬みたいなやんちゃな可愛さ、Rはお人形のような可憐な可愛さ、男の子と女の子なので可愛さは違うようであるが基本は同じである。顔のパーツとか全部僕だし。

それに、タクの前だから言えないけれども、Rにはタクより何倍も「可愛いね」って言っているはずである。ていうかRにはしょっちゅう言っているのだ。寝起き姿が可愛い。ランドセル背負った姿が可愛い。逆上がりする姿が可愛い。自転車に乗ってるのが可愛い。お風呂上がりが可愛い。パジャマ姿が可愛い。寝顔が可愛い…。もう可愛いと思わない時がない。

そこはタクよりRをひいき目にしているというわけではなく、長女は最大の恋人という言葉通り父親は娘にメロメロパンチになってしまうからであろう。

しかし僕がRをこれだけ可愛いと言っているのに、それに対するRのリアクションは殆どなかった。それなのに言われなきゃ言われないで気にするものなんだなあ。

Rもタクも目に入れても痛くないほど可愛いけど、なんだか思いっきり甘やかして育ててしまっているような気がする。本気で叱ったことって殆どないし…ていうか元々素直で良い子なのもあるが…僕が甘いぶんは嫁はわりと怖い。

僕も甘やかしすぎないように、可愛い子には旅をさせろ、の諺を肝に銘じておきたい。

可愛い(?)嫁には交尾をしたい。

応援の2クリックよろしくです。
    
クリックしてね!←これだけでもいいので押してね。
ブログランキング・にほんブログ村へ←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
02月03日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る