ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■レッドアイ家族
仕事から帰って来ると、
「寄らないで。私に近寄らないで」
嫁がなんか芝居がかったアクションで僕に「ダメ」みたいなジェスチャーをする。そんなに僕のセクシャルなハラスメンツを受けるのが嫌なのか、と溜息をつきたくなったが
「結膜炎になった!タク(5才の息子)に伝染された!」
嫁の目が真っ赤だった。先週から結膜炎で目薬を差しているタクから伝染したのだという。
「なんだ、お前もか。実は僕もだ」
僕もふと目がじんわりしみるような痛さがあるなあ…と思って鏡を見たら僕も目が真っ赤で。僕もちょうど「目医者に行かなきゃ」と思って帰って来たところであった。
僕も嫁もタクも目が真っ赤で、僕達ウサギさん家族だね。やっぱ今年の干支だし…ってバカ。
「Rちゃんには近寄らないでっ」
ひとり感染してない娘・R(7才)が必死の防御を行なっていた。僕が近寄ろうとしてもササッと逃げる。
「じゃあ僕達みんな結膜炎だから、Rちゃんひとりで寝るか」
ちょっと意地悪なことを言ってみると
「やあん。パパと寝る」
先程の抵抗はどこへやら、速攻で甘えて来た。超カワイイし。結膜炎の目に入れても痛くないとはまさにこのこと。いや既に目、痛いけど。
翌朝、目が覚めてまぶたを開けようとするのが一苦労だった。目ヤニがすごいんである。蝋で封されたような感じである。目ヤニをぼろぼろとはがしても涙が出る。その涙にまた目ヤニが含まれていて涙もベッタベタである。こんなになったのは初めてだ。
既にタクと嫁がかかっている眼科に朝イチで受付し、
「妻と息子も診ていただいてますが、結膜炎伝染りました」
とまず説明すると、
「では感染防止のためこちらへ…」
待合室から隔離された席に案内され、僕が触れた受付カウンターは速攻で消毒された。久しぶりにえんがちょされた気分。
診察は簡単だった。タクからの感染ということでバッチリ結膜炎。角膜も傷付いてますね〜とのことで目薬をもらう。
「喉は痛くありませんか?」
と聞かれたので
「はい。痛いです。」
鼻水も出るんですよ、と答えたのだが特に目薬以外は処方されなかった。そっちの症状は改めて耳鼻咽喉科に行かなければならないのだろうか?目薬を受け取る薬局に向かう途中にちょうど耳鼻咽喉科があったのでちょっと覗いてみたら、もう既に人がわんさか待っていた。
診てもらう程重症ではないし、院内感染したらヤダしなあ…と思い、薬局だけによって帰った。早速目薬を差そうとしたところ、もう目ヤニが出来ている。そして鼻も詰まっている。先週厄除けしたのに、なんか一気に厄が寄ってきてる感じだわ!
また目ヤニをボロボロと剥がし、ついでにハナクソもほじってそれぞれをティッシュに乗せ、対面させてみた。何をしてるのかというと、
目クソにハナクソを笑わせようとしているんである。
「パパ、汚い」
ですよねー。
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01月31日(月)
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