ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■メイクアップ書道
先週も美術館に行ったが今週も同じ美術館に行ったのである。

先週は娘・R(7才)が描いた絵が展示されたためで、今週は「書き初め」がクラス代表3人のうちのひとりとして選ばれた。

「絵だけじゃなくて書も選ばれるなんてすごいなあ」

僕も嫁もゲイジュツ方面には箸にも棒にもかからなかったので素直に褒めた。褒めつつも

「2週連続で美術館行くのめんどい」

「一緒にやってくれればいいのにな」

「ねえ」

などと贅沢な愚痴をこぼしつつ展示を見に行った。展示ブースに入ってRの書き初めを見つけると嫁が

「ええーっ。おうちで練習した方がうまかったよ!」

と興醒めなひとこと。いやそこは素直に誉めておけよ。

R
とりあえず書家と作品の写真を撮る。ふざけていてまともな写真を撮らせる気なし。

Rの作品は見たので、他の知ってる子の作品なども見る。さすが展示されるだけあって、小学生にして既に僕なんかよりずっと上手い。しかしおっちゃんはお股の筆の使い方の方が(以下自粛)

習字の授業は僕の田舎とは違うようで、1年生から2年生はペン字と鉛筆で、3年生から筆なのだという。ウチの学校は1年から筆だったので、ちょっと違和感を覚える。

生意気にも東京生まれの嫁には別にそれが当たり前のようで、しかも

「あ、このお題の字、私が子供の頃も書いたよ」

何十年もお題が変わっていないようであり、それはそれで色んな意味ですごいっていうか。

知っているの子の作品も見てしまうとあとはもうとっとと帰りたくなったのだが、Rと息子・タク(5才)はまだ見ていたいようで、しょうがないので面白い名前の子とかを探してヒマを潰すことにした。

地域によっては外国人の子供が多い学校もあり、

「うおっ。きむじょんうん」

金正日後継者そのまんまな名前の子がいて、わりとびっくりした。

「あれ」

「こんちは」

偶然近所のRの友達家族と出会う。ここのママさんは自分の子供かどうかにかかわらず、子供の作品鑑賞が好きらしい。しかしパパさんは速攻で飽きたらしく所在なさげにうろうろし、

「うおっ。きむじょんうん」

僕と同じことをしていた。

改めて見回すと、ずらりと並んだ見事な書き初め達の中に、我が子の作品もあることを誇りに思う。王羲之とか弘法大師とか目指して頑張って欲しい。写生と書き初め、2冠のRを褒め称えて美術館を後にしたのであった。

しかし「しゃせい」「かきぞめ」と僕が書くと、あからさまである。

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01月30日(日)
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