ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■Dr.トランプ
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娘・R(7才)と息子・タク(5才)と僕の3人でトランプする。

「あのねー。ばばぬき、しちならべ、しんけーすいじゃくの順番でやるよー」

Rが仕切る。

「1ばんが5てん、2ばんが3てん、3ばんが1てんもらえるので、てんすうをきそいます」

Rがそのように言って得点表を作るのでそのようになり、ゲームスタート。まずはババ抜き。あっさり僕が勝つ。これは麻雀で言うところの配牌次第なので運だよなあ。

次に七並べ。特定の札を敢えて出さないとか一応戦略っぽいのはあるけどこれも配牌次第だよなあ。端っこばっかりで大負けしてしまった。

そして神経衰弱。これは記憶力勝負である。もう僕はRとタクに勝てない。子供達の記憶力と集中力はもの凄いが、僕はカードをめくって戻した瞬間にもう忘れている。

「ねえあなた、軽くアルツ入ってるんじゃないの?」

横から嫁がひどいことを言うが僕もそうじゃないかと思えてしまうのが情けない。ゲームは一回りしてまたババ抜きになった。

「ママがいないからまさにババ抜きだな。ヒャッハー!」

悔しさを紛らわすためにそんな風に言ってケラケラ笑っていたら

「じゃあ、でジジ抜きもやんなさいよ!」

嫁がムキになった。

「ジジ抜きってなんだっけ?」

「あなた知らないの?」

うーん。知ってたけど忘れてしまったよな。そもそもあんまりやったことないと思う。

「ふっ。そもそも僕はそんな幼稚なゲームはやらないのさ。やるとしたら高度な駆け引きのギャンブル、ポーカーとかブラックジャックとか、それか高度な戦術が必要なナポレオンとか」

とかなんとか言って嫁を鼻で笑ったらますますムキになって

「じゃあ最後の神経衰弱は私も参加するわ!」

なにが「じゃあ」なのか分からなかったが、3ローテぐらいして最後の神経衰弱は4人で闘うことになった。

「あなたはアルツだけど私はまだ子供達には負けない!」

嫁、本気を出して取りまくる取りまくる。大差を付けられてしまったタクが

「うわあああん!」

悔しくて大泣きしようがお構いなしであった。お、大人げねえ…。ただ、得点係のRがチマチマと付けていたスコアによると、総合優勝はタクであった。

「いえーい。たっくんいちばーん」

2位は僕とRが同点。ああ、7才児と同スペックになってしまった…。しかし七並べとか本当に久しぶりにやってしまった。こんなのよりもおっぱいをいっぱい並べて

乳並べとかしたいんだけど…。

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01月18日(火)
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