ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■サンタ迎撃態勢
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仕事から帰って来たクリスマスイブ。

寝る前の娘・R(7才)と息子・タク(5才)はテンションが高まっていた。

「サンタさんに手紙書いたー!みてみてー!」

と言うタクの手紙を読んでみると

「さんたさんへ
 オーメダル6まいありがとう。たっくんは4まいもってるから
 これで10まいになりました。

                      たっくんより」

もう「オーメダル6枚」をもらった前提で書いてある。ちなみにオーメダルとは、今テレビでやってる仮面ライダーオーズという特撮モノに出てくる変身用グッズである。過去の日記にも書いたが、ものすごい人気なので手に入れるため朝5時から並んだりした。

そしてRはクリスマスリースをふたつ用意していた。学校の工作で作ったものだそうだ。それぞれ「サンタさんへ」「トナカイさんへ」と手紙を付けてプレゼントするのだという。

「トナカイさんにもあげるのか。Rちゃんは偉いねえ」

とほめてやると

「だって、サンタさんだけプレゼントするとトナカイさんがかわいそうでしょ」

とのことでいい子に育ったなあ。

「ほらー、早く寝ないとサンタさん来ないぞー」

嫁が急かすとさすがサンタ効果は絶大で、ふたりともとっとと寝てしまった。タクはともかく、小学生になったRはそろそろサンタの正体に気付いてもおかしくないお年頃である。でもこの様子を見るとまだまだ100%信じちゃっているようだ。

で、その100%純粋な心の産物であるクリスマスリースとお手紙達が、Rとタクがガーガー寝ている枕元にキレイに並べられていた。

「これ、どうするよ」

嫁に聞いてみると

「捨てるよ」

わりとあっさりと言う。

「えー。せっかく作ったのに」

「だって置いとく訳にはいかないでしょう。隠すにしてももっと広い家だったらいくらでも隠す場所はあったんでしょうけど」

うわー。クリスマスイブだってのに凄い殺伐とした会話してるー。私が欲しいプレゼントは広いお家ってか。モミの木の葉より刺々しい嫁の言葉。

じゃあフロムサンタってことでお礼のお手紙でも書くかな…と思ったが、僕はお手紙魔のRとしょっちゅう手紙の交換をしているので、字体からバレてしまう。どうしよう。パソコンで書いて手書き風フォントで印刷するか…とか考えていたら嫁がとっとと手書きで書いていた。流石である。しかしバレないことを祈る。

きよしこの夜、も子供達が寝るまでであり、寝た後は大人だけのセイント性夜だぜ、とか思って嫁とトナカイとソリプレイをしようと思ったけれども、なんかとても眠かったのでとっとと寝てしまった。もう年かなあ。

とりあえずメリークリトリス。

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12月25日(土)
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