ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■全嫁が泣いた。
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「映画連れてってよ映画〜」
息子・タク(5才)が僕の肩をガクガク揺らして激しくおねだりする。なんの映画かというと「仮面ライダー」である。
「えー。夏観に行ったじゃん」
まだ残暑が厳しい中、映画館に行ったのがついこないだのようだ。それだけでなく3月にもプリキュアの映画を観に行っている。だからしばらく行かなくてもいいじゃん、というのが僕の感覚だが
「土曜日から始まる新しい映画も観たいの!」
タクめ、仮面ライダーの新作映画のスケジュールをしっかりチェックしておる。
「あとでDVDが出たらそれ買おうよ。そしたらおうちで何回でも観れるよ」
とごまかそうとしたが
「やだ!映画館で観たい!」
の一点張りで鋭い目つきで僕をにらむ。一点の曇りもない澄んだ瞳は強い意志の表れ。そこまでして見たいか。僕も「おっぱい見たい」と強く念じている時はこんなキレイな瞳なんだろうか。誰か見せてくれおっぱい。
「んー。ちょっと映画館行き過ぎな気がするから今回はダメ〜」
僕は自分から映画を観ようなんて思うのは20年に1回ぐらいなので、既に2回も観ている今年は「観過ぎ」と感じてしまう。ガラスの貴公子なんである。そりゃ三杉淳だ。
キッパリと断るとタクはいじけて背をこちらに向けて体育座りをして固まってしまった。いじけた時はいつもこうしてしょぼくれアピールをするタク。しかし絶対撤回しないぞ!と決意したら横から
「私は別にいいと思うんだけどな〜」
と嫁が言う。そんなこと言われると僕だけがケチよケチケチケチ人間みたいではないか。
「まあ、お前がそう言うのなら…」
僕はあっさり撤回。
「じゃあ私前売り券買って来るね。としまえんの映画館でいいでしょう?夏行ったし」
「そだね」
というわけで機嫌を直したタクは嫁に連れられてウキウキしながら映画館に行ったんだそうだ。ところが夜仕事から帰って来ると…。
「うちでは上映しませんって言われたアアアア!」
嫁がめちゃくちゃ悔しがっていた。
「え、夏も去年も仮面ライダーの映画やってたから今回もてっきりやるもんだと…」
普通シリーズものだから毎回同じ映画館でやるもんだと思っていたが、それは滅多に映画館に足を運ばない僕の、知識が少ないゆえの思い込みだったのだろうか。
「上映するところ分かりますか?って聞いたら『私に言われても』って顔されて『わかりません』って言われたっ」
「それは感じ悪いねえ」
「悔しいから売店でチュリトス買ってやったわ!」
「売り上げ貢献してるじゃないか」
「だっておなかすいてたんだもん!」
タクもしょんぼりしてしまったようで、チュリトスでようやくテンションが戻ったとか。そんなわけで改めて上映映画館を調べて、大泉の映画館で観ることにした。更に調べたら日曜日に行けば隣の東映の撮影所でやっている「聖地・大泉まつり」も楽しめるようだ。仮面ライダーが来たり、セットの中に入れるというし。
しかしその映画館のスタッフも、どこで上映するかぐらい調べてくれてもいいのに、と思う。調べてから来いよ、と言われればそれまでだが、それにしても素っ気なさ過ぎる。今回たまたまそうではなかったが、お目当ての映画が上映されてればココの客になるんだからさあ…。
やってません、知りません、でつっけんどんに嫁を追い返したスタッフは、明らかに嫁を客として見ていない。そんな誰がいつ客になりうるかを分かってない奴は、
シネマいいのに。
なんつって。
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12月17日(金)
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