ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■オレ様のNHK
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夜中、嫁から
「これ、送っておいてあげてよ」
めんどくさそうに渡された1枚のチラシ。裏には息子・タク(5才)が描いたおじゃる丸の絵があった。何故タクによるおじゃる丸の絵だと分かったかというと、絵の脇にタクの名前と「おじゃる丸」と書いてあったからである。
「送るって、どこへ」
「ここ」
嫁はNHKのサイトを見ていた。ここからイラストを送れるんだそうだ。だいぶ前に娘・R(7才)が描いた絵をNHKに郵送したら、おじゃる丸の絵葉書で返事をもらったことがある。
その時は「結構マメだなNHK」と褒め称えた記憶があるが、タクがこの話を何かの拍子で耳に挟んだらしい。それでタクも絵を描いて送る気満々になったんだそうだ。
「でも描き直したほうがよくないか?チラシの裏が透けてしまってるぞ」
悲しいかなタクの絵にはハッキリと「金プラチナシルバーお売り下さい!」というチラシの文句が透けて見えまくりである。
おじゃる丸では番組の終わりに子供達が描いたイラストを紹介する。サイト上でもイラストが掲載されている。タクの絵も採用される可能性もあるが、チラシの裏が透けてるから、とはじかれてしまう恐れがあるではないか。
「載らないって…」
と嫁は笑うがそこまで考えてしまうのが親心。
「じゃあいいよ。僕が明日の朝タクに描きなおしてって言ってみるよ」
ダメ出しみたいな言い方をするとタクはヘソを曲げるので注意が必要だ。翌朝、
「じょうずなんだけど、NHKに送るんならせっかくだからキレイな紙に描いてみよっか」
タクをおだてながらもう一回描けとそそのかしてみたところ
「えねーちけーってどこ!」
おおう。そこに引っかかるか。
「渋谷だよ。ほら前『おかあさんといっしょ』で行ったろう」
タクは3才のときに『おかあさんといっしょ』に出演し、『ガッチャ』というコーナーでマユおねえさんと踊ったことがある。そのことを思い出させると
「あー。あそこかー。わかった。いいよー。かいておくー」
わりと軽いノリで言うことを聞いてくれたのでほっと胸を撫で下ろした。で、深夜に仕事から帰って来ると、ちゃんと描き直した「作品」が机の上に置いてあった。どれどれ…と見てみると…、
「な、なんか名前の方がでかくなってる…」
「でしょー」
おじゃる丸よりタクのフルネーム4文字の方がでかく書かれているではないか。嫁と絵を見ながら苦笑い。どうも描き直す内におじゃる丸を描くよりも
「漢字で名前書けるオレすごいだろ」
みたいな自慢が入って来てしまったようだ。
「うーん、また描き直せとは言えないよなあ」
「私、名前は裏に書きなさいって言ったら泣いたよ」
「言ったんかよ」
子供が好きに描いたモノを送ってくれってのがNHKの趣旨だろうしな…と思い、もうダメ出しはやめてこれをスキャンして送った。翌朝、
「パパ、送ってくれた?」
タクは起きるなり僕を催促するので
「ほれ、お前の絵をパソコンに入れてそこからメールで送ったのだ」
スキャンしたJPGをモニタに映してやったら
「うおおおおお!すげえええ!きゃっほー!」
なんか喜んでいた。
やっとNHKに絵を送るという作業が終わったので、みんなが寝た後にエロエッチ系な動画見ようっと。
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12月16日(木)
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