ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■恋は燃えるもの 愛は育てるもの
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寒い朝、学校に行く子供達は皆コートを着ていた。

そのうち、近所の3年生・マユちゃんのフードがめくれていた。「フードが裏返しなのは彼氏(彼女)募集中の意味」ということを教えてくれたのはこの子であった。なので僕はマユちゃんのフードを完全に裏返し、

「はい、これで彼氏募集中になったー」

とイタズラをしたら

「もういるもん!」

したり顔で言われてしまって

「えー!」

僕・嫁・マユちゃんママなどおじさんおばさんはどびっくり。

「えええええ、小3なのに?彼氏いるの?」

「うん、いるよー」

「彼氏と彼女になってなにするの?」

小3の限界ってどこまでなんだろうと興味津々っていうかセクハラかもしれないが根掘り葉掘り聞いてしまったところ

「ん?なんもしないよ?」

「え、なんにも?」

「うん。彼氏、彼女ってだけー」

とのことでホッとした。そうだよなあ。小3のカップルって言ったって何するんだよって世界だよな〜…っておじさんを安心させといて影ですごいことやってたらどうしよう。

「でも…○○君と××ちゃんはデートとかしてるよ!」

と言うのはマユちゃんの姉で小5の女の子。

「えー。小5になればもうデートとかしてるのかー。へー」

としまえんでも行くのだろうか。僕が小5の頃なんて、田舎だから小学生が移動できる範囲でデートスポットとかないし。デートどころか思いっきりスカートめくりとかしてたぞ。もっともそれが恋心の歪んだ表われだったのかもしれない…。

こんな調子だから娘・R(7才)にもすぐ色恋話が出てくるんだろうなあ…。やだなあ…彼氏とか連れて来たら殺したいなあ。

「Rは好きな男の子いるの?」

って聞きたい。聞きたいけど「いる」って言われたらパパもう生きていけない。まだその覚悟が出来ていない。でもな〜仮に聞いたとして、そして本当は「いる」としてもRは

「いない」

って答えるんだろうなあ…。Rは頭の中がお花畑だけれども、僕が悲しむ答えは言わないぐらいの気遣いはあるんだよなあ…。

ということは僕は、Rがやがて恋に落ちていくのを何も知らずに、もしくは知ってもただひたすら見守ることしか出来ないんだなあ。

娘育てた おいらの恋は 恋は恋でも パパのところに戻ってこい〜。

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12月15日(水)
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