ID:81711
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by 梶林(Kajilin)
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夜中、仕事から帰って来るとみんな寝ていて、僕の机に

「あゆみ」

と書かれた冊子がぽんと置かれていた。あゆみといえば僕の頭の中では姫川亜弓である。ガラスの仮面の最新刊が絶賛発売中なのだ。今月末も更に新刊が出るのだ。でもその「あゆみ」は姫川亜弓でもなく石田あゆみでもなく、娘・R(7才)の通信簿なのであった。

2学期制なので今が1学期の締めなのだ。この時期に通信簿とか、すっごい違和感があって全然しっくり来なくて気持ち悪い。ずっと3学期制で育って来たので馴染めないせいだろう。

それはそれとして、Rの人生で初めての通信簿…そう考えると薄っぺらい冊子も重みが増したりして。開いてみると1年生なのでシンプルである。科目は「国語」「算数」「生活」…むっ、いわゆる「ゆとり」ってやつだろう、あと「音楽」「図工」「体育」。

「忍術」とかあったら面白いのにな(ねーよ)。で、科目ごとに3つから6つぐらいの項目があり、それぞれ「よい」か「もうすこし」かの評価がなされていた。

Rの通信簿は残念ながらひとつだけ「もうすこし」に○が付けられていた。算数の

「具体的な操作を通して、筋道を立てて考える」

これがもう少しなんだそうだ。こんなの、僕だってもう少しどころか全然ダメである。いつも行き当たりばったりで…。

確かにRに足し算とか引き算の問題を出すことがあるけれども、正確さと答えの早さは息子・タク(5才)の方が上。Rはまだ数の概念がいまいち分かっていない。担任のコメントにもそう書かれていた。

だからといって悪いとは思わない。僕だって高校の時数学5点とかザラ。しかも200点満点で。一方でいつも197点とか満点に近いハイスコアを取っている堀田君という子が隣の席にいたが、彼は当たり前のように東工大に受かっていた。

僕も勉強してない訳じゃないのに、フェラーリとダイハツミゼットぐらいの素質の差があるのだろうと観念したモノだった。

Rの性格からして、いくら勉強が出来ても実生活には役に立てず、基本はポヤーンとした子になりそうな気がする。それでよい。斜に構えることなく好きなものは好き、楽しいことは楽しい、嬉しいことは嬉しい、と素直に受け止められる子に育って欲しい。

そんなことを考えながら通信簿を閉じた。どうでもいいがこの表紙に毛筆で「あゆみ」という文字、このセンス、どうにかならないものだろうか。そのまんま場末のスナックの看板になりそうな感じである。

もっと今風にファーストタームリポートとか…。ああ、横文字にすると風情がなくなるからまだ「あゆみ」の方がマシか。

とりあえず寝るまでに、明朝Rになんてコメントするか考えなければなるまい。

「君の学校生活という長い長い旅路は、まだ始まったばかりなんだよね。
 勉強って儚く孤独の闘いなんだよね。だけど、僕達力を合わせて
 頑張っていくんだよね」

あゆみだけに浜崎あゆみの歌詞風にしたらわけわかめになってしまったとさ。

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