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by 梶林(Kajilin)
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■雲童塊…後編
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娘・R(7才)の運動会続き。

午前の部、R達1年生はダンスとかけっこで出番終わり。一方息子・タク(4才)にも出番があった。まだ入学してない子対象のかけっこである。参加者を募集していたので

「たっくんが出られる種目もあるよー。出る?」

「でる!」

ヒマそうだったタクは張り切って出場し、

タク
案内役のお姉さんに腕を引かれ、いや、逆に腕を引っ張りながら爆走。すごい勢いだったのに自分の出番が終わったらとっとと飽きて

「もうおうちかえりたいー」

グダグダと寝っ転がり思いっきり飽きまくっていた。姉の活躍を見ようと思わないのか…。

昼飯は嫁による力作の弁当。

「苦労して作ったんだからビデオビデオ!」

と嫁は撮影にも熱心で、僕も一応デジカメで撮ったがここに載せるのはオミット。省略。

飯を食い終わった後はおみっとさんでした、午後の部スタート。R達1年生が一番奇妙な競技を行なう。

それは何かというと「ダンス玉入れ」。まず玉入れカゴを中心に輪になって、西城秀樹の「ヤングマン」に合わせて踊る。音楽が止まると玉入れ開始。また音楽がかかると踊る…その繰り返しである。この話を嫁から聞いた時、

「なんでわざわざ別物のダンスと玉入れを一緒にやるんだ、あと何故今更ヒデキでYMCAなんだ。もともとあの歌の趣旨は『ホモバンザイ』だ」

10人中10人が思うであろうことを言ったのだが

「代々の1年生がずーっとやってるんだってよ!」

その歴史の重みにそれ以上反論できなかった。はっ。「玉」にちなんでホモソングなのか?いや、ホモが入れるのは玉じゃなくて竿だしなあ…等と考えながら実際見てみると、いやはやなんとも、子供達が一生懸命やってることをこんな風に言っちゃいけないんだろうけど、とにかく変!

R
「すばらしいっ。わーいえむしえっ」

21世紀の子供達が今更僕らが子供の頃の歌、しかもヒデキのしゃがれ声に合わせて踊っている。それだけでまず物凄い違和感。そしてそれ以上に奇妙な光景だったのが、楽しそうに踊っていた子供達が音楽が止むと突然

「それえええええ!」

と一斉に玉を全力投球を開始。で、また歌がかかると何事もなかったかのように踊り出すのが何とも言えず…幼き頃見た光景を思い出してしまった。

昔、「オレたちひょうきん族」においてビートたけし扮するタケちゃんマンと、明石家さんま扮するブラックデビル・しっとるケ・なんですかマン・パーデンネン等とのバトルがそれである。

雪国なのだろうか、雪が積もっている屋根で雪かきしようとしているふたり。

「ゆーきおーろし雪降ろし、5ヶ月過ぎたら堕ろせません」

とても子供向けとは思えない凄い歌を歌い終わるとすぐさま殴り合いのバトル、で、また曲が流れる歌に戻る…という、なんかこのパターンに似ているなあ…つまらぬ記憶が蘇ってしまった。

Rは踊りこそよくできていて可愛いものだったが、肝心の玉入れが全然ダメ。学年1ちびっこなだけあって、玉を投げても全くカゴまで届いていなかった。しかし本人は

「いっこ入ったよ!」

あくまでも1コ入ったと主張する。それでも1コだけだけど…。

R達のYMCA玉入れが終わると、すぐさま他の学年にも伝染したようで、たくさんの上級生達がYMCAを踊りまくっていた。きっとここの児童全員が1年生の時にやったのではないだろうか。

歴史ある競技というのは一見マヌケに見えても重みがあるんだなあ…。

昔から受け継がれてきた習慣と、明るい夜道はよく似ている…。

どちらもでんとう(伝統/電灯)があるでしょう。なんちて。

ちなみにRの赤組が勝って嬉しそうであった。また来年。


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09月29日(水)
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