ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■明日に架けて落ちる橋
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「パパぁちょっと来て!」
子供達が外から僕を呼ぶ声がする。近所の友達と遊んでいるのだが、遊びのネタがなくなると僕を呼びつけるんである。出て見ると娘・R(6才)に息子・タク(4才)、そして近所のマヤちゃん姉妹。
僕を入れて5人。じゃ、2チャ抜けだな!って麻雀じゃないんだから。
「はいはい、何かやりたい遊びがあるのかナ?」
と聞くと
「たたかいごっこ!」
「じゃ、かかってこいやああああ!」
「とりゃー!」
僕ひとりに対し、子供4人全員攻めてくる。我が子達なら手加減具合が分かるだが、よその子はちょっと分からない。しかしあまりにも攻撃が激しいため、マヤちゃんの両脇を抱え上げ
「うわはははジャイアントスウィングだー!」
思いっきりぶん回してしまった。ちょっとやり過ぎかなーと思ったらマヤちゃん、恥ずかしそうに僕のとこに来て
「もっと、して☆」
どうやら大技が気に入ってしまったようだ。しかしこんな上目遣いのおねだりしちゃダメだろー。
「わははは。僕が君のパパだったら、多分僕を泣きながらぶっ飛ばしてるぞー」
戦いごっこは疲れたので、なんか違う遊びすんべ、と言ってみたらみんなは
「ロンドン橋!」
すなわちぼくひとりが橋の役をやり、残り全員がくぐり抜けるのだという。じゃあやってあげますか。
「おらいくぞ、みんな肩を組んでロンドンロンドンロンドン、楽しいロンドン愉快なロンドン」」
「なにそれ?」
21世紀っ子達は知らないよね…。やっぱロンドン橋といえばコレだな。
「アルゼンチンの子供、子供、子供、アルゼンチンの子供、アールゼーンチンコ」
「ウルトラマンの子供、子供、子供、ウルトラマンの子供、ウールトーラマンコ」
さすがに放送禁止だけれども、いつか次世代に伝授したい。そして22世紀まで歌い続けられることを望む。
子供達は落ちてくる僕のロンドン橋に捕まりたくない一心でもの凄い速さでぐるぐる回り、
「目が回ったああああああ」
あっという間にバターになっていた。。
「じゃ、ちょっと休憩な」
グダグダと子供達としゃべっていたら、マヤちゃん姉妹がわりと僕を観察する。
「あっ。Rちゃんのパパ、白髪があるよ」
「うん。おじさんだからね。たくさんあるよ」
「うちのママもおばさんだからいっぱいあるよ」
「ふーん」
「23才なんだけど、おばさんなの」
「えっ23?ぎゃははは…いやゴメン」
キャバレーロンドンもビックリの鬼サバ読み。うちの嫁なんか四半世紀ぐらいサバ読んでるし。
「ははは、どこのママも同じなんだなあ…」
「えっ。なにが?」
おっとこれ以上口を滑らすとロンドン橋どころか雷が落ちる。
この子達は練馬の子供。すなわち、ねーりーまんこ、である。
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05月12日(水)
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