ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■あーさーかーらー登校♪
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娘・R(6才)が小学校に行くようになってから、子供達の方が早起きになってしまった。
「パパ、起きて!一緒に学校行くのよ!」
「パパー、どっすーん」
今朝もRに耳元で叫ばれつつ息子・タク(4才)にのしかかられるという手荒いモーニングコールを受けた。昨日、一緒に学校と駅への分かれ道まで歩いたが、どうやら毎日一緒でなければならないようだ。
小学校は幼稚園より始まるのが早いため、ますます朝が慌しくなった。一番忙しいのは嫁だろうけど。その嫁、今朝もタクを連れてRと学校まで行くようである。
「あれ、昨日、今日だけよって言ってなかったっけ」
「言ってないよ。タクの春休みの間はついてくよ」
ああっ。夫婦の会話が噛み合ってないっ。
で、家の前でまた近所の子達と集まる。ママさん達もいるのだが、皆寝起きのまんまの顔とモッサリしたジャージ。全くの無防備姿のママさん達を見ると、なんか僕、ここにいちゃいけないような気がする。
子供達が全員揃ったので出発。Rはというと僕を叩き起こしたにもかかわらず、友達の子と手を繋いで先頭をランランラン。僕のほうなど見もしないのでパパかなり悲しい。なすすべもなくただRの後ろ姿を眺めながら歩いていたが、もし嫁とタクがいなければこれってめちゃくちゃ不審者に映るのではないだろうか。さっき聞いたように嫁はタクの春休み以降は付いてこないらしい。
「集団登校をする女児達を物欲しそうな目で後を追うオヤジが目撃されました。保護者の方は充分注意してください」
なんて練馬区防犯メールから出されたらどうしよう。やっぱ一緒に歩くのは危険かも…そんなことを考えていたらもう分かれ道に来てしまった。
「R〜」
と呼んでみたが振り向きもしない。おのれ、僕のことなどすっかり頭にないようである。
「Rちゃん!」
違う子が僕の声に気付き、呼んでくれたらようやく振り向いた。
「じゃあね。パパは駅に行くからね」
「ばいばーい」
親父としては素っ気無さ過ぎて朝っぱらから酒飲みたくなるほどであったが、先ほどの子が
「いってらっしゃい」
と言ってくれた。なんと礼儀正しい子なのだろう。正直萌えた。いつも僕に付きまとってるはずのRが素っ気無く、単なる近所の子の方が僕に目を向けてくれたなんて…。
やっぱこれからも一緒に行こうと思った。そしてどうでもいいが
「いってらっしゃい」
ともういちど言われたくなったのでメイド喫茶にも行きたくなってしまった。
子供達はランドセルを背負っているが、オヤジは扶養家族とか性とかカルマとか様々なものを背負っているのである。
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04月09日(金)
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