ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■愛と親バカの旅立ち
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栃木の実家から帰る日の朝、嫁がとんでもないことを言った。

「Rちゃんだけもう1日お泊りしていく?」

えー。そんなこと聞いてねー。Rはまだひとりで外泊をしたことはない。なんでそんなこと急に言うんだチミは。急に言われても母は困るだろう…と思ったら

「あら嬉しいわー。いいんじゃない?泊まってく?」

この母、ノリノリである。しかしパパベッタリのRはきっと一緒に帰りたいはず…と思ったら

「お泊りしたい!」

この娘、ノリノリである。

嫁がこんなことを言い出したのは、おそらく僕らが実家を後にする時、

「あーもう帰っちゃうんだねえ。あっという間だねえ。寂しいねえ。もっと泊まっていかない?」

母がいつもこぼしていることを思いやってのことなのだろう。それと最近Rの同級生がおばあちゃん家にひとりで泊まった、等の話をママ友からチラホラ聞き始めたこともあるのだろう。

「でも大丈夫かなあ」

僕は心配であった。嫁は

「大丈夫よ!夏に幼稚園でお泊り保育もやったしね!」

と太鼓判を押すけれどもそういう意味ではない。

「Rちゃんいないと寂しいから僕が大丈夫じゃないいいい!」

親として言ってはいけないだろうと頭では分かっていたが、心の中の慟哭をぶちまけてしまった。案の定Rからは

「寂しくないでしょ!」

と怒られ、

「あなたね!そういうこと言うんじゃないの!Rが『寂しくないでしょ!』って言ってるのは自分にも言い聞かせているのよ!」

嫁からも思いっきり説教された。うん。そうだよ。嫁、君が正しいよ。でも、いくら言われても僕は何十年後にも同じこと言っていそうな気がする。

「お嫁に行っちゃうなんて寂しいからやだあああああ!」

…と。

一方息子・タク(4才)は

「たっくんはどうしようかなあ…たっくんもおとまりするー。あっやっぱりやめるー。あっでももっとかんがえるー」

これまで見たこともないくらい深刻に悩んだ後、電車に乗る直前になって「やっぱり帰る」との決断をした。多分4年の人生の中で一番悩んでいたと思う。

で、いよいよ駅でのお別れの時。いつも一緒に帰るRが、今は母と共に見送る側になっている。ああ、こちら側に引き寄せてぎゅっと抱き締めたい。しかしRが自分でお泊りすると言い、新しいことにチャレンジしようとしている瞬間なのだ。オヤジが足を引っ張るわけにはいかない。

「じゃ…ね。Rちゃん。母さん。よろしく頼みます」

今僕に出来ることは家に帰って待つのみ。待つわ。いつまでも待つわ。たとえあなたが振り向いてくれなくても。サヨナラだけが人生だ…と手を振って駅の中に入ろうとしたら最後の最後で

「パパー、んー」

Rが唇をとんがらせた。そしてちゅーしてくれた。ううう…オヤジの扱い方がうまいなあ…。娘に励まされるなんて辛いなあ…。

Rは楽しく宿泊なのだろうけれど、
僕は悲しくしゅくはっくなんである(苦しいか)

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03月24日(水)
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