ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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サザエさんシンドロームをもろに喰らった直後の日曜夜7時。
NHKではチリ地震による津波のニュースを繰り返し放送していた。
港に設置したカメラ録画を15倍速で再生した映像は、海面がずんずん上昇するさまを分かりやすく表わしていた。
「これなあに?」
息子・タク(4才)が不思議そうな顔で聞いてくるので、
「これが津波なんだ。チリで大きな地震があって、そこから津波が起こったんだよ。それでものすごい速さで日本にも来たんだね。チリって分かるかな…」
と説明すると、ゴー☆ジャスよろしく速攻で地球儀を持って来てぐるぐる回し、
「ちり!」
南米大陸にある南北に細長い国を指差した。
「おお、正解。よく知ってるな」
タクと娘・R(6才)は、以前嫁父から贈られた地球儀を毎日いじくり倒しているのである。何故か地名表記が全部英語なので、最初は意味ねーじゃんと思っていた。子供達も始めのうちはそれこそゴー☆ジャスのモノマネで
「歯磨いた?」
「まだがすかる!」
とかの遊びにしか使っていなかったが、タッチペンで触れると音声で教えてくれるのが面白いらしく、それを聞きながらガンガン覚えているようである。
地球儀を使えば説明が早い。チリがここで、津波が太平洋をがーっと進んできて日本にも来たんだよ、と教えてやると「そっかー」とすぐ理解できたようだ。
やがてニュースは市街地にも海水が入って来た映像を流す。
「うーん。これは大変だな…」
などと言いながら眺めていたらタクが
「怖い…」
としくしくと泣き出すではないか。
「だ、大丈夫だよ。ウチは海より何十メートルも高いところにいるから津波は来ないよ!」
慌ててタクを慰めると
「でも、今日、道路に壊れたカサがあったよ。津波で壊れたんじゃないの?」
恐怖のあまりそんなことからも津波を連想して怖がっているようだった。そういえばあったな。お出かけから帰って来た時に道端に落ちていたボロ傘…。
「いやー。あれは違う。風が強かったのと100均のすぐぶっ壊れる傘だったんだろ」
と説明しても、まだビクビクしている。その姿を見て
「ははは、タクは可愛いなあ」
なんて微笑ましく思ったのだが、タクが感じ取ったのは、平和ボケした僕が忘れていた大自然への畏れであった。東京だっていつ地震に襲われるか分からない。防災意識を高めて常に準備・訓練を心掛けなければならないのだ…と真面目に考え直してみたり。
「じゃタク、他に君が知ってる国はどこだい?」
タクの気分を変えるべく、再び好きな地球儀の話でもしようと話題を変更してみたら、
「あんごら!けにあ!ちょーせんみんしゅしゅぎじんみんきょーわこく!」
マ、マニアックだなあ。
じゃ僕は嫁の恥丘儀をタッチしてみるかな…。
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03月02日(火)
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