ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ハッピースカイ
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娘・R(6才)にせがまれて、Perfumeのライブビデオを観ていたら、一緒に観ていた息子・タク(4才)が

「たっくん、もうみない〜」

ぷいと画面の前を離れて窓のところまで行ってしまった。

「たっくん、お空を見るんだ」

窓はタクの背より高い位置にあった。そこでタクは椅子を持って来て登ろうとするではないか。

「タク!やめろ!危ない!」

普通に窓から空を眺めるだけならよいが、何をやらかすか分からない4才児である。そしてここは2階。身を乗り出して転落という危険はあり余るほどにある。

「何でだめなの?」

止められたタクは不満げに言う。

「おっこちるかもしれないから。落ちたら死んじゃうぞ。それでもいいの?」

「じゃパパだっこして」

「それもならぬ」

タクを抱き上げたいいが、昔のハトヤのCMのようにおーとーっとっとっと!と落としてはシャレにならない。

「そこからでも見えるだろう?」

タクはそのまま窓を見上げ、空を眺めていた。僕は後ろでその姿を眺めていた。あまりにも長い時間見続けているので

「…面白いかい?」

と聞いてみた。僕も昔は空を見上げ、形を変えながら流れていく雲をぼけーっと見続けていたものだ。今はショボくれて下を見ていることが多いけど…。するとタクは

「もういちどあの頃の僕を見たかったんだ」

「は?」

「もういちどあの頃の僕に戻りたいんだ」

「はいい?」

やだ。なんか悪いモンでも食べたのかしら。何そのどっかの青春ドラマからパクってきたようなそのセリフ。空だけに青臭い。なんつって。あの頃とか言うけれども、お前、ちょっと前までは精子だったじゃないか。

「もういい」

とタクは言って窓からようやく離れた。

「ちょ、ちょっと、あの頃っていつよ」

慌ててそのセリフの真相を聞きたいと思ったのだが

「ふーんふふーん」

タクは鼻歌交じりでおもちゃで遊び始めて全然答えちゃくれないのであった。

空を見ていただけに上の空。なんつって。

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02月09日(火)
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