ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■昭和枯れ落ち葉
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今日も今日とて公園遊び。

娘・R(6才)も息子・タク(4才)も元気に公園内を暴れまくっておった。折りしも紅葉の季節であり落ち葉が舞い、地面にもたくさん敷き詰められていた。Rとタクはそれにソソられたのか

「落ち葉を集めまーす」

ふたりして落ち葉を集め始めた。

R
タク

「みてみてー」

「…君達は何をやっとるんだ」

「枯れ葉のふとん」

僕も子供の頃に枯れ葉を集めてダイブとかしたもんだが、親目線で見るとなんかホームレス幼児みたいなものである。

「はははは…たまにミノムシがいるから気を付けろ」

ミノムシじゃなくてミノモンタだったらやだな…とどうでもいいことを思った。そんなことをしていたらあっという間にお昼時。

「はいはい、そろそろお昼ご飯だからどっか食べ行く?それとも帰る?」

と子供達に言うと

「ここで食べる!」

「えー!」

というわけで

R
タク
こんな有様になってしまった。

地ベタでメシを食う羽目になってしまうとは。

「お外で食べるとおいしいねー♪」

あっ。嫁がわりと順応している。逞しいなあ…。

本当はこの大量の枯れ葉を集めてヤキイモでも作りたいところだけれど、大都会東京ではそれは叶わぬ。ただし以前栃木に帰郷した時に、

「東京でたき火はダメなんだよね、栃木だったら庭で出来たのに」

ということを母に言ったら

「今はこっちもダメなんだよ。怒られちゃう」

ダイオキシンがなんたら防火上のなんたらで世知辛い世の中らしい。まあ昔はゴミも何でもかんでも庭で焼いてたしね…。

メシを食べ終わり、まだまだ遊び足りないというRとタクはとっとと走って行き、僕はゴミを捨てるためにゴミ箱に、とそれぞれ散っていったら

「ちょ、ちょっと、私を置いてかないで」

ひとり取り残された嫁がいた。ちょっと離れたところから落ち葉にまみれた嫁は、吹き溜りに掻き集められたゴミのようでみすぼらしかった。

「ひとりになっちゃったら、私、なんか可愛そうな人みたいでしょ」

「うん。なんか悲愴感たっぷりでいい感じだ」

「きゃははは、ママひとーりー!」

Rとタクもはやしたてる。ここで一句読めた。

うずもれる 落ち葉で親の 立場なし

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11月29日(日)
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