ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■夢幻の如くなり
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夜帰って来ると子供たちはまだ起きていた。
息子・タク(4才)は布団から飛び出てはしゃぎまくり、娘・R(6才)が
「パパ〜。よかった〜」
と布団の中でニコニコしていた。
「んー。何がよかったんだい?」
「あのね、ぬいぐるみをだっこして寝ると楽しい夢が見れるの。でもパパが来たからぬいぐるみじゃなくてパパと寝るの」
「あはは〜そうか〜。じゃあ一緒に寝るかい」
いつもこの子の頭の中はメルヘンだなあ…っていうか僕はぬいぐるみの代用品かい。ホールドミー、ぬいぐるミーってか。
「君達の楽しい夢ってどんなんだい?」
子供達が考える楽しい夢ってどのようなものだろう…と興味が湧き、聞いてみた。するとタクはこう答えた。
「お空を飛ぶ夢」
「おー、いいねえ」
極楽トンボのタクらしい夢である。そしてRの夢は
「Rちゃんもお空を飛んで、雲まで行くの。雲はわたあめになってて、いっぱい食べるの」
というものだった。
「わたあめか、君達大好きだもんね」
「それで、雲の上でお昼寝するの」
わたあめなんだからベタベタするんじゃないか…とか突っ込むのは野暮であろう。
「とっても素敵な夢だね。見られるといいね」
そのように誉めておいた。そしたら
「パパはどんな夢見たい?」
逆に聞かれてしまった。本音としては2億4千万のオッパイに囲まれ、おっくせんまんの胸だらけ〜♪、ドエロティックジャパーン!と叫ぶのが夢であるが、
「君達が空なら、パパはロケットで月まで行くぞ。そんでウサギさんとお餅つくんだ。で、君達に食べさせてあげる」
というRとタクがそそりそうな夢をでっちあげた。
「わー。たのしみー」
とか言いながらいつの間にか僕らは寝てしまった。
翌朝、あれだけ盛り上がった夢の話だったが、Rは僕と公園で遊んだ夢を見たという。タクは折り紙の手裏剣をたくさんもらった夢だったという。大して現実と乖離してない地味ーな内容である。わりと現実志向なのね君達…。
「じゃあパパは?」
「え、僕?」
えーと、僕はどんな夢だったかというと…起きてから急激に忘れていく夢の記憶。僕はそれを必死に追い掛けて…、あ、そうだ、思い出した。
夢の中では学生時代で、嫁と大学で喋っているところであった。そして何故か二日酔いで嫁の前でゲロをモリモリと吐きまくっていたのだった。なんというしょうもない夢。
僕はよく大学時代の夢を見る。現実の記憶とごっちゃになっていて
「やべーそういえば仕事ばっかりで授業全然出てないじゃん。卒業できねー」
という内容が定番である。そんなにギリギリで卒業したわけでもないのに…。
「えーとねー。学校に行った夢を見たよ」
子供達にはゲロを省略してそう伝えた。しかし何故ゲロ…。寝てる間気持ち悪かったのだろうか。
夢がMORIMORI。
ゲロがMORIMORI。
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11月26日(木)
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